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高専生のアイデアから学ぶこと@商品開発の講義in徳山高専

 

11月4日、私の母校である徳山高専の学生に「商品開発」の特別講義をする機会をいただきました。普段は企業に向けてコンサルティングしている商品サービスの開発やマーケティングの話が学生にも伝わるのか不安を抱きながらの開催でした。ある程度盛り上がったので簡単な報告としてまとめました。

商品開発の授業

徳山高専で行われる特別講義は卒業して社会に出るにあたり、卒業生の就職してからの体験談などの話を聞く授業です。今回は、3時間の授業でセガトイズ時代に経験した「商品開発」とシェイプウィンで行っている「マーケティング」をテーマにお話ししました。

IT×文房具のアイデアソン

技術やものづくりだけでなく、マーケティングや販売まで含めて商品開発であることを学んだ上でアイデアソンを実施しました。

「学校生活を豊かにするITを駆使した文房具」をテーマに6チームに商品企画を考えてもらいます。おもしろいものではなく、他の人が買いたくなる企画を考えることが条件です。そのため、想定価格一緒に発表してもらいます。

学生ならではの斬新な企画!

  • ビリビリペン
    眠たくなったらビリビリしびれるペン
  • どこでも書けるくん
    書いたモノを即時電子化
  • Sharp thon
    文字を書いた距離を記録して競い合える
  • 芸☆Path
    開いた角度と大きさを表示するゲイに人気になるコンパス
  • 電子化下敷き
    下に敷いて書くと電子化してくれる
  • テープ何でも切れるもん
    好きな種類のテープをサイズで切れる

アイデア出しから発表資料の作成まで30分という短い時間で具体的なアイデアが出てきたのは、学生の頭の柔らかさだと思いました。

今回学生にアイデアを考えてもらい素晴らしいと思った点が3つあります。

ニーズから発想している

ソフトウェアやハードウェア開発の知識が蓄積していくと、持っている技術からものを作ろうという傾向になりがちです。学生のアイデアは自分が欲しいもの、ユーザーに驚きを与えるものという発想でした。

自分たちが買いたい価格設定

学生たちに価格設定の理由を聞くと「この値段以上は出さない」と買い手側の視点で価格設定していました。コスト積み上げ式での価格設定になっていないかチェックすることも重要です。

プレゼンテーション

買ってくれる商品企画をお願いしたためか、面白おかしくコント仕立てにしたプレゼンや商品開発の背景を熱弁するプレゼンがありました。伝えたい気持ちが強いからこそ工夫をして聞いてもらえるプレゼンだったのではないかと思います。

アイデアソンが社会に出て行く準備に

学生に商品開発の話を聞いてもらい、アイデアソンを体験してもらう上で感じて欲しかったことは「提案の大切さ」です。

商品開発は、社会への提案の一つです。受託をする会社に就職をする学生も多いと思いますが、常に提案をし続けることを忘れないでほしいと思っています。

シェイプウィンの行動指針には「常に提案」というものがあります。ITベンチャーが行っている社会への提案をよりわかりやすく、より多くの人に伝える提案をこれからも続けていく所存です。

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神村 優介
徳山工業高等専門学校卒業。在学中にNHK高専ロボコン出場経験を生かしたロボット教育ビジネス「MAKE21」を始める。2005年にこのビジネスで経済産業省後援のドリームゲートビジネスプランコンテストの中国地区大会で最優秀賞を取得。その後、株式会社セガトイズに入社し、玩具の企画開発マーケティングを担当。お風呂で使える家庭用プラネタリウム「ホームスターアクア」をプロデュースし、年間15万個出荷の大ヒットを記録。独立後、広報PRを中心にマーケティング企画支援を行うシェイプウィン株式会社を24歳で設立。これまでにChatWorkやスマレジ、TEMONAなどスタートアップの広報PRやマーケティングを支援。