北米ではPRワイヤーサービスが沢山あります。ワイヤーサービスは企業の情報、ニュースを配信するために使用されます。
北米の記者関係企業、MuckRackによると、記者の2割はワイヤーサービスを毎日チェックします。この記事では、ニュースリリース配信企業についてお話しします。
北米に向けてプレスリリースを配信したいと考えている広報担当者へ。北米のプレスリリースの作成・配信方法をまとめたホワイトペーパーを作成しました。興味がある方はぜひご覧になって下さい。
北米向け海外のプレスリリース企業の一覧
ここでは北米の代表的なワイヤーサービスの比較表を紹介します。
代表的なワイヤーサービスは以下の5つです。
- PR NEWSWIRE (CISION)
- BUSINESS WIRE
- GLOBENEWSWIRE
- EIN PRESSWIRE
- NEWSWIRE
北米向け海外のプレスリリースサービスの比較表
値段 | サービス | 文字数制限 | カバレッジ (メディア数) | 対象 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
PR NEWSWIRE (CISION) | 約1000米ドル | ・編集 ・マルチメディア ・翻訳 ・分析 ・記者追跡 | 400ワード | 約30万 | 大衆 | |
BUSINESS WIRE | 約1000米ドル | ・編集 ・マルチメディア ・分析 ・翻訳 ・投資家関係報告 ・SEO | 400ワード | 約10万 | ・業界 ・専門雑誌 | SECルールにも対応する |
GLOBENEWSWIRE | 約1000米ドル | ・編集 ・マルチメディア ・分析 ・翻訳 ・SEO ・エンゲージメント追跡 | 400ワード※1 | 約1万 | 大衆(欧米) | 通信社とSNS企業の関係、時々追加料金なし |
EIN PRESSWIRE | 約100米ドル | ・マルチメディア ・分析 | 700ワード | 約200 | 大衆 | |
NEWSWIRE | 119米ドル | ・編集 ・翻訳 | 500ワード※2 | 約500 | 大衆 | 高いプランほど機能が充実している |
※1財務以外のリリースは制限なし
※2制限なしの高額プランあり
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PR NEWSWIRE:海外・北米ワイヤーサービスの大手
PR Newswireは、北米のワイヤーサービス業界の中で、一番有名な企業です。PR会社のCisionが所有しており、CisionまたはCision PR Newswireとも呼ばれます。
PR Newswireは、マルチメディアのニュースリリース、編集チーム、分析、翻訳サービス、記者がニュースリリースを読めるようにするためのレポートシステムで業界をリードしています。PR Newswireは他のワイヤーサービスに比べて、最も広いカバレッジです。
PR Newswireには、特にウェブユーザー向けたシスターサービスのPRWebもあります。
PR Newswireの弱点は、業界やビジネスメディアをターゲットにする代わりに、一般読者をターゲットにするニュースリリースに適していることです。
また、最も高価なワイヤーサービスでもあります。 北米を包括的にカバーする場合、400ワードで約1000米ドルの費用がかかります。大衆向けリリースがあれば、 PR Newswireは最も強いサービスです。
BUSINESS WIRE :海外の専門誌向けワイヤーサービス
Business Wire は業界や専門雑誌向けワイヤーサービスです。PR Newswireと同様、Business Wireは有名なサービスで、カバレッジも良いです。
PR Newswireのように、Business Wire はマルチメディアのニュースリリース、分析、翻訳サービスもあります。業界ごとに特化していることが最大の強みです。
例えば、投資家関係報告サービス、SECルール、またSEO対策に特化しています。
値段がPR Newswire のように高いですが、PR Newswireに比べマルチメディアオプションが少ないことがBusiness Wireの弱点です。
Business Wire は業界、投資家や社内コミュニケーションの配信に便利なワイヤーサービスです。
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GLOBENEWSWIRE:欧米向けワイヤーサービス
Intradoが所有するGlobeNewswireは、欧米向けのワイヤーサービスです。GlobeNewswireの強みは、通信社やSNSモニタリングサービスとの業務提携です。
例えば通信社やモニタリングサービスの中には、AP通信、BloombergやMeltwater、Hootsuiteとのが含まれています。Meltwaterなどのサービスでは、GlobeNewswireは追加料金なしでのサービスの一部です。
また、GlobeNewswireでは、財務以外のリリースの文字数制限はありません。他のサービスのように、GlobeNewswireでもマルチメディアニュースリリース、翻訳サービス、エンゲージメントを追跡するためのリソースが利用できます。
GlobeNewswireの弱点はPR NewswireやBusiness Wireのように、GlobeNewswireも料金が高いこと(約1000米ドル)です。さらに、GlobeNewswireはPR NewswireやBusiness Wireに比べ、優れたカバレッジを持っていことが弱点として挙げられます。
GlobeNewswireはSNSモニタリングサービスの一部として無料で利用するのに最も便利と言えます。
EIN PRESSWIRE:中小企業に人気な海外のワイヤーサービス
EIN Presswireは、北米の中小企業に人気のあるワイヤーサービスです。EIN Presswireの強みは値段の安さです。ベーシックプランは約100米ドルで、カバレッジもいいです。
また、他のワイヤーサービスよりも文字数制限が厳しく、ベーシックプランで700ワードからとなっている。マルチメディアニュースリリースや分析もあります。
最大の弱点は、翻訳サービス、編集サービスがないことです。つまり、間違ってニュースリリースを出す可能性があります。そして、カバレッジは値段の割には良いと思いますが、PR NewswireやBusiness Wire に比べると、優れたカバレッジとは言えません。
結論として、EIN Presswireは中小企業に最適なサービスです。
NEWSWIRE:海外の大衆向けワイヤーサービス
名前は似ていますが、NewswireとCisionのPR Newswireは別のサービスです。EIN Presswireと同じく、Newswireのサービスは中小企業によって提供されています。
最も安いプランは100米ドルです。編集・翻訳サービスも行っていますし、ベーシックプレミアムプランで(値段は359米ドル)文字数の制限がありません。
しかし最大の弱点は、ベーシックプランでは多くの機能を利用できないことです。
たとえば、ベーシックプランとターゲットマーケティング、動画が入ったマルチメディアニュースリリースを利用できません。そして、編集プロセスは24時間の納期です。つまり、他のワイヤーサービスに比べ、Newswireの方が遅いです。
結論
以下は各ワイヤーサービスをおすすめする企業です。
- CisionのPR Newswireは大衆向けのワイヤーサービスを探している方におすすめ
- 業界、専門雑誌向けのワイヤーサービスを探している場合、Business Wireがおすすめ
- 他のワイヤーサービスと組み合わせて利用するならGlobeNewswireがおすすめ
- コストを抑えたい企業にはNewswireやEIN Presswireがおすすめ
ワイヤーサービスを選択するとき、各サービスの強みを理解することが大事です。北米向けのワイヤーサービスを選ぶときはぜひ本記事を参考にしてみてください。