パブリシティ獲得のためならメディアリレーションズ?
テレビや新聞、ネットでニュースとして取り上げてもらう(パブリシティ獲得)ための広報PR活動では、メディアリレーションズが欠かせません。メディアリレーションズとは、ディレクターや記者などメディアの中の人と連携を保つ活動です。
通常、PR会社の強みとなるのがメディアリレーションズ。どれだけ多くの記者と仲良くしているかという点です。広報PRに力を入れる一般企業でもメディアリレーションズに力を入れている企業は多いと思います。
しかし、メディアリレーションズもやりすぎてしまうとテレビディレクターや記者から嫌われたり、取り上げてもらいにくくなったりするので注意が必要です。
シェイプウィンでは、一般的なPR会社で行われている強烈なメディアリレーションズは”やらないこと”と決めています。
どのようなメディアリレーションズがメディアに悪印象を与えるのか例を挙げて説明します。特に本に書いてあることを鵜呑みにして実施することが一番危険なのです。
1.電話で話が長い
電話をすると記事になりやすい。
引用:PR本によく書いてあることより
プレスリリースを送ると同時に電話をすることで、プレスリリースを読んでもらえる確率は上がります。ただ、プレスリリースの内容全てを電話で話そうとする人がいます。電話は見てもらうための手段なので、見出し程度の内容を添えてすぐに終わらせた方が良いでしょう。
2.やたらと会いたがる
とにかく会ってプレゼンする
引用:PR本によく書いてあることより
プレスリリースはディレクターにアポを取って資料を見せながらプレゼンすると取り上げてもらえるという話をよく聞きます。全国紙やテレビディレクターは他の会社からもアポを要求されることも多く、なかなか会ってもらえません。アポを取ることに知恵を使うより、タイトルや企画書のブラッシュアップに知恵を使う方が賢明です。
3.何度も同じプレスリリースを送ってくる
資料もプレスリリースもたくさん送る
引用:PR本によく書いてあることより
同じ内容のプレスリリースを送る意味ではないです。例えば、新サービス開始のプレスリリースでは、前後で時期をずらしてティーザーサイトのリリースや開発秘話のまとめ、サービス開始1週間後のユーザー数など複数の切り口でプレスリリースを書くことが可能です。そのようにしてたくさんプレスリリースを送るのはOKです。
4.贈答品が多い
古くからPR会社では、記者やディレクターに、お菓子を差し入れするなどプレゼントを理由に用事もないのにメディアを訪問していたそうです。環境の変化で単純にプレゼントを送っても喜ばれない時代なので、メディアに取っての最高のプレゼントであるコンテンツの提供に力を注ぎたいものです。
5.他の記者を紹介して欲しいとせがむ
今までコネクションのなかった日経新聞の記者と知り合いになれた。その後は、他の紙面の記者にもコネクションを持ちたいと思うものです。何度もやりとりをするような深い付き合いになってからの方が、他の紙面の記者を紹介してもらいやすくなります。つながりを持った記者が欲しい業界の情報や他社の情報の提供で関係性をよくしていくとよいでしょう。
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まとめ
テレビや新聞、ネットに取り上げられるためには、記者やディレクターなどメディアの中の人のとの関係を保つ活動は重要です。しかし、過度なメディアリレーションズは強烈でウザい営業マンとなり兼ねません。
メディアの中の人と知り合ったら、その人の担当コーナーを聞いて他社や業界のニュースネタを提供するくらいの広い心構えでやりとりすることがベストです。その積み重ねでできたメディアリレーションズは企業広報PRにおける大きな資産になるでしょう。