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テレビPR露出のための取材依頼術 3つのコツ

テレビPR露出のための取材依頼術

YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSによる発信や、オウンドメディアと呼ばれる自社で特定の情報を発信する集客メディアをつくることも難しくはない時代になりました。Amazon Prime、Netflix、ABEMAなど様々なインターネットTVも生まれ、民放テレビのあり方そのものが問われています。

しかし、依然としてテレビは信用力と影響力が高いメディアであることも事実です。テレビの取材を受けることで社格を高めたいと考えている経営者や広報担当は多いのではないでしょうか?

テレビマン(プロデューサー、ディレクター及びアシスタント、構成作家など)は、話題性があり、視聴率が上がりそうなネタを常に探しています。今回は、テレビ局が取材したいと思われるネタの提供の仕方についてご紹介します。

テレビPR・露出のメリット

一筋縄ではいかなくてもチャレンジする価値があるのがテレビ取材!まずはメリットについてまとめておきます。

①認知度向上

認知が向上する、というブランディングの効果が一番明確に表れます。どんなに素晴らしいサービスでも、知ってもらえないと売れませんし、売れなければ継続的なサービス提供が出来ません。

まずは知ってもらうこと。しかも好印象を持って知ってもらうことが大事です。そのためのツールとして、テレビ取材による露出は抜群の効果をもたらします。

F2層(35~49歳の女性)やF3層(50歳以上の女性)への訴求には特に効果がありますし、最も消費行動が高いと言われているF1層(20~34歳の女性)への影響力も高いです。経済系番組で取り上げられた場合は、M1層(20~34歳の男性)、M2層(35~49歳の男性)、M3層(50歳以上の男性)などにも訴求できます。

視聴者校正割合の表
日経クロステックを参考に作成

②売上向上

サービスによっては必ずしも売上に直結するわけではありませんが、確実にHPの流入や問い合わせ件数は増えます。想像以上の反響をもたらすことは珍しくありません。

母集団が広がることでより質の高いクライアントとの出会いの絶対数が増えます。営業力や成約率の向上は数をこなすことで磨かれますので、テレビメディアの露出獲得でより効果的な営業を実現しましょう。

③社内のモチベーション向上

笑顔でミーティングする会社員

定性的ではありますが確実に効果を実感できることの一つです。

特にZ世代と呼ばれる若手は、自分の働いている会社が、社会にどのように必要とされているのか、それが自分のやりがいやキャリアに通じることなのか、をシビアにチェックしています。

TVで取り上げられるほどの商品やサービスを提供している会社である、という自負と共に、会社と一緒に成長していこうとする能動的なアクションが生まれやすくなります。

社内の雰囲気に閉塞感をあると感じる場合は、明るくなるきっかけの一つとして、積極的にメディア露出を狙っていきましょう。

④既存顧客満足度向上

TV取材や出演により、既存顧客からの紹介も増えます。今のご時世だと、自分が本当に良いと思っているものでも、紹介するとステマ(ステルスマーケティング)やお金をもらって紹介しているのでは?

といった邪推もされてしまいがちで紹介を控える方もいらっしゃると聞きます。車のCMは新規顧客獲得より既存顧客の所有満足度向上のための要素が強い、というのは有名な話ですが、より愛着を持って商品・サービスを好きになってくれるファンが増えることでしょう。

⑤採用の質の向上

大手企業ほどの知名度が無い会社でも、メディア露出をきっかけに知ってもらい、企業理念や事業に興味を持ってくれて、ぜひ一緒に働きたいという高い意欲と親和性を持った人材と出会う可能性が格段に上がります。

そのほか、「上場企業はガイアの夜明けやカンブリア宮殿に出演すると株価が上昇しやすい」といったこともデータとして表れています。

※一過性であることも数字で出ています。投資はあくまで自己責任の範囲で判断ください。

1. テレビの視聴と徹底的な分析

テレビとリモコン

営業職がターゲットとする営業先について調べるのと同様に、広報/PR担当は、アプローチしたい対象番組について、徹底的に調べることが重要です。特に対象とするコーナー(ニュース、特集、コラム)などは、少なくとも直近1ヵ月分程度は視聴して、傾向や構成を分析すると良いでしょう。

自社商品・サービスが季節ものであれば、露出したい時期の1年前にはどんな情報が好んで報道されていたかもウォッチしましょう。

また、対象番組に出演したことがある企業や知人がいないか探してみるのもオススメです。SNSで多角的に繋がれる時代ですので、友人の友人に出演経験があった、という方を案外身近で見つけられたりします。

どうしても見つからない場合は、自分が出たいと思っている番組に露出を成功させたことがあるPR会社などを探して相談してみるのも有効な手です。

リアルタイムの視聴が難しい時は…

TVerのような見逃し配信や、録画予約をしておいて見る習慣をつけましょう。イチ視聴者としてただ見るのではなく、

「もしうちの会社の商品・サービスがこのコーナーに取り上げられるとしたら、、、」

という観点で見ると、改めて商品の強みの分析にも繋がりますのでぜひ数ヶ月程度取り組んでみてください!時間は有限ですので、忙しい方は倍速再生で集中してチェックすると良いです。

2. テレビPRに必要なネタを用意する

テレビが取材する絶対条件

テレビ局(番組)が欲しい情報は何かを考える

テレビ局としては、PRしたい商品であれば、CMのスポット広告や番組スポンサーとしてお金を出して欲しいのが本音です。一方で、取材や取り上げた情報が好評で、視聴率が上がるのであれば取材依頼をしてでも撮影したい、という側面も持ち合わせています。テレビ局にとっては視聴率が売上と同義なのです。視聴率が取れると思えるネタを常に探しているテレビ局側の気持ちになって、商品・サービスの情報をまとめて言語化していきましょう。

いくつかポイントをまとめておきます。

①見栄えのある画(え)かどうか

”映え”るか、使用時の分かりやすさ、ユーザーのインタビュー、行列、効果が分かるグラフなど

②今取材するべき価値があるか

社会情勢に合わせた課題解決、行列ができているなどのブーム性、意外性(冬に人気のかき氷など)、他局でも取り上げられている話題など

③他媒体で取り上げられているか

新聞やネットニュースなどでの掲載実績、著名人のコメントで注目など

テレビマンになったつもりで撮影してみる

1.で分析して分かった番組のコーナーやニュースの構成・特性に沿って、自分たちで動画をつくってみましょう。実際にやってみると、意外と時間が持たなかったり、放送尺と動画の時間がピッタリでも、なぜか間延びをしたりと足りない素材やアピールポイントに気付くはずです。

もし、とても良い出来の動画が出来たのであれば、それをHPに公開したり、営業ツールとして使ったりする二次利用もできますので、社内でそういったことが得意な人を探して巻き込み、ぜひトライしてみましょう!

3. テレビ局に取材の依頼・アプローチ方法

スマホで電話する女性会社員

コネクションがある場合

2. で企画したネタを知り合いのテレビスタッフに電話やチャットで相談してみます。

そのときに取り上げてもらうために強く懇願するのではなく、何が足りないのか、何を用意すればテレビ放映に近づくのかなどをヒアリングする姿勢で臨みましょう。

コネクションがなくてもできるアプローチ

まだ知り合いやコネクションが無い場合のアプローチ手段としては、プレスリリースが基本です。テレビ局にはまだまだFAX広報は有益で、1日に100~200通届くと言われています。郵送も重要で、担当者の名前が書いてあると目に留まりやすいです。(透明な封筒で中身が分かるようにすると興味を持ってもらいやすいそうです。)担当者の名前は、Wikipediaなどで掲載していることもあります。

例:がっちりマンデー!!

また、電話で届いているかの連絡も効果的です。届いていない、見ていない、ということもよくあるので、概要を短時間で端的に伝える準備もしておきましょう。改めて資料を見てみたいと興味を持ってもらえたら再送する流れがスマートです。フォローにもそういった差別化を図ることで、アドバイスや今探しているネタの情報やヒントがもらえるかもしれません

なお、最近ではHPなどで情報を公募しているサイトもあります。

トレたま:https://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/form/
ガイアの夜明け:https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/kikaku/

まとめ

テレビのミニチュア

テレビ取材はすぐに獲得できるものではないことが多いです。テレビは一番保守的なメディアなので、他のメディアが取り上げているようだから、という判断で取材に至ることも多く、ローカルメディアだとしても掲載実績は重要です。そういった行動を繰り返し、何度もアプローチすることで、たまたま特集で取り扱われたり、他のニュースと一緒に報道されるケースがあったりするため、継続的なアプローチとコネクションつくりが重要になってきます。

また、そういった経験の蓄積を進める中で、自身の商品・サービスのブラッシュアップもしていき、より良い市場価値を生み出せるようになれば、こちらからPRしなくても逆にメディアから取材が殺到する魅力的な商品・サービスになるかもしれません。

今回ご紹介したポイントを参考に、うちの商品は、どうしたらTVで取り上げてもらえるか?を必死で考えぬいて、商品・サービスをさらに磨き、メディア取材を勝ち取りましょう!

もし効率的にテレビ取材を獲得したいと考えた方はPR会社に依頼すると良いかも知れません。PR会社とは何かを詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください

関連記事:PR会社とは?広告代理店との違いからPR会社の選び方まで解説

テレビPRの参考図書

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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。