シェイプウィンでは、この春から番組プロデューサーの今村(筆者)が加わり、テレビ番組の制作事業を始めました。メディア掲載のため日々奮闘されている『広報』『PR』をご担当の方々や『PR会社』の方々は、番組制作がどのように行われているのか、興味をお持ちかと思います。そこで『テレビ番組“制作”現場の裏側をお教えします(1)』に引き続き、テレビ番組の制作現場の裏側について触れてみたいと思います。
テレビ番組“制作”現場の裏側をお教えします(1)では、広報PR担当者やPR会社の方も知っているようで実はあまり知らない「番組の制作現場にはどんな人たちが関わっているの??」「番組の企画はどうやって決まるの??」というテーマについて触れました。
(参照URL: https://www.shapewin.co.jp/blog3099 )
今回はいよいよ、みなさんが最も気になる“どんな企画だとテレビ局の企画会議で採用されるか”について触れていきたいと思います。
テレビマンには絶対的に“好きな”ワードがある
魅力的でメディアの目に留まるようなプレスリリースを作成するために、様々なHOW TO本や広報PRに関するブログなどを読み込み勉強されていると思います。私がこれまで目にしただけでも、多くの書籍に書かれていたのが、
“世界初”、“日本一”、“国内初”、“最大”、“最小”
また、InstagramやTikTokなどのSNS全盛の今であれば
“フォロワー数NO .1”、“○百万回再生”、“○百万いいね獲得”
などですね。
こういった“一番”と言えるワードをタイトルに持ってくればテレビマンに刺さる、といった指南が一般的です。
実際、これは間違いではありません。
制作側の視点から言うと、“一番”というキーワードがあれば、ナレーションやテロップでも強調できるので、VTRで面白く表現しやすいのです。そして、視聴者に興味を引いてもらいやすい、というのも事実です。誰でも“一番”って気になりますし、見てみたいですよね。
ただ、こういった“刺さるワード”をリリースで使う場合は、情報記載で気をつけねばならない事があります。
それは“一番”と言い切る、その“根拠”です。
必ずしも公的機関による調査結果である必要はありませんが、テレビマンが納得できる“根拠”が必要になってきます。テレビ局で企画を最終的に決定する人たちは、とても頭のいい人たちです。根拠なき“一番”は、一気に興ざめを招く諸刃の剣にもなりかねないのです。
テレビ、見ていますか?
制作スタッフとして、企業の広報やマーケター、PR会社のコンサルタントの方々とお話をする機会があります。みなさん、自社やクライアントの商品やサービスの宣伝に熱心で、「何かの番組で取り上げてもらえませんか?」と相談を受ける事もあります。具体的な番組名をあげて「番組で取り上げてもらえませんか?」という方もいます。そんな時によく感じることがあります。それは、「この方は、普段テレビを見ているのかな?」という疑問です。
もしかすると、宣伝のためにテレビ番組で取材されることを望みながら、忙しさに追われ、“営業先”に当たるテレビ番組を見る時間をあまり持てていない方がいるのではないでしょうか?
どんな営業マンも、営業先のことは事前に下調べしますよね。本当にたまにですが、うわべだけの言葉で番組のことを褒めて、実はきちんと見たことがないんだろうな、という方がいます。こういう方は、正直すぐにわかります。
“どんな企画だとテレビ局の企画会議で採用されるか”
その答えは、毎日放送されているテレビ番組の中に散りばめられています。ぜひ、テレビ視聴の習慣を増やしてみて下さい。