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メディアキャラバンにプレゼンは必要ない!?

メディアキャラバンにプレゼンは必要ない

プレスリリースの作成や配信など広報PR活動のステップアップとして、「メディアキャラバン」を検討している企業の方も多いでしょう。

メディアキャラバンでは、メディアに訪問して自社の商品やサービスの説明をプレゼンします。記事化してもらうために、プレゼンを一生懸命やればやるほどメディアキャラバンは失敗します。メディアキャラバンで”本当に”すべきことについてまとめました。

メディアキャラバンの基本的な流れ

PROCESS
  1. メディア選定
  2. メディア毎の資料づくり
  3. メディアへのアポ取り
  4. メディアへの訪問・プレゼン
  5. メディアフォロー

メディアキャラバンをするときの大まかな流れです。

1. メディア選定

自社がターゲットとするメディアや持ち込むニュースによってどのメディアが最適なのか検討します。

2.メディア毎の資料づくり

訪問したいメディア毎にフィットした内容をプレゼンする必要があります。ターゲットメディアを読んでみてプレスリリースの他に必要な資料を用意します。

3.メディアへのアポ取り

電話やメールを使ってメディアの人にアポイントメントを取ります。

4.メディアへの訪問・プレゼン

メディアに訪問して自社の紹介や商品サービスの紹介、記事化に必要そうな資料の説明をします。

5.メディアフォロー

記事化を促すためのフォローコミュニケーションを取ります。

アポ取りの方法については過去の記事をご覧ください。

参考記事:メディアキャラバン、記事掲載獲得の確度を上げる方法

“メディアへの訪問・プレゼン”でやらかしている人が多い

失敗

広報PR活動を始めた頃は、メディアリレーション活動のメディアへのアポ取りで苦労します。日々、忙しいメディアの記者・編集者を捕まえるのにやっとという方も多いと思います。「せっかくアポが取れたのでしっかりとプレゼンをしよう」と張り切ってメディアを訪問されるのではないでしょうか。

意気込んでプレゼンをした結果、記者・編集者の共感が得られず、後日フォローをしたとしても「検討中です」という答えしか返ってこないケースが多々あります。さらには、次回以降アポが取れないと困ってしまいます。

メディアの方から「広報担当やPR会社の話しを聞いたけど一方的な話しが多くて記事にならないんだよね」という声を多く耳にします。自社の売り込みになってしまっているケースや記事の提案をもらうが的が外れているケースが多いようです。

メディアキャラバンで記者・編集者と打ち合わせをする際に何を話すのかがポイントです。
関連記事:広報も営業する時代! 効果的なメディアキャラバンPR戦略とは?

プレゼンではなく”ヒアリング”が大切

取材

一生懸命プレゼン(売り込み)をしてもメディアの記者・編集者には何のメリットもありません。記事化すれば売り込んだ企業が一方的に嬉しいだけです。メディア側にメリットのある提案が必要です。

昨今では広報PRの勉強会や書籍がたくさん出ており、そこで学んだノウハウを元にメディアに記事提案をされている方も多いと思います。記事になりそうなタイトルを入れたプレスリリースなどスキルは向上しています。

しかし、記事提案がメディアの方の心証を悪くしています。どのような記事にすれば読者が満足するかを365日考えている記者・編集者に対して、広報担当やPR会社の記事提案ができるはずがありません。持ち込んだニュース・情報に何が足りなかったのかをヒアリングすることが重要です。

メディアとの打ち合わせでは、ある程度の紹介にとどめ、持ち込んだニュースの中で読者のメリットになりそうな点について深くヒアリングします。

ビジネス誌で導入事例の掲載を獲得したい場合は、導入効果としてどのような数字データが必要なのか、誰にインタビューができないといけないか、などヒアリングすべき項目がたくさんあります。

関連記事:新しい広報アプローチとして注目されている「ラウンドテーブル」とは?

メディア目線・読者目線のメディアキャラバンこそが成功の秘訣

 

メディアキャラバンにプレゼンは必要ない!?

せっかくメディアのアポが取れたからたくさんプレゼンしたいという気持ちはよくわかります。その気持ちは自分のためであってメディアのためではありません。

メディアキャラバンで大事なのは「メディア目線」「読者目線」になることです。どのような記事として紹介されればメディア・読者としておもしろそうかという視点で類似記事を探し、提案をします。そして、自社が持ち込んだニュースに足りない項目をメディアからヒアリングすることで自社のPR課題が出てきます。その課題に応えることでPRが成功します。

メディアキャラバンは人と人の繋がりなので、一つひとつのメディアに対して大切に行わないといけません。「メディア目線」「読者目線」に立って何が必要なのかしっかりと準備をしてからメディアキャラバンに望みたいものです。

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神村 優介
徳山工業高等専門学校卒業。在学中にNHK高専ロボコン出場経験を生かしたロボット教育ビジネス「MAKE21」を始める。2005年にこのビジネスで経済産業省後援のドリームゲートビジネスプランコンテストの中国地区大会で最優秀賞を取得。その後、株式会社セガトイズに入社し、玩具の企画開発マーケティングを担当。お風呂で使える家庭用プラネタリウム「ホームスターアクア」をプロデュースし、年間15万個出荷の大ヒットを記録。独立後、広報PRを中心にマーケティング企画支援を行うシェイプウィン株式会社を24歳で設立。これまでにChatWorkやスマレジ、TEMONAなどスタートアップの広報PRやマーケティングを支援。