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プレスリリースに効果的なタイトルは?開封率を高める書き方を失敗事例と共に解説!

プレスリリース タイトル

どれだけ内容が優れたプレスリリースでも、タイトル次第では、記者に開封すらしてもらえません。

実際のところプレスリリースの開封率は10%を切るケースも珍しくありませんが、シェイプウィンでは年間1000本以上のリリースを配信してもなお、30%の開封率を維持しています。この高い開封率を維持しているのは、メディアの目線に立ったタイトル作成方法と言っても過言ではありません。

本記事では、広報初心者でもわかるように、プレスリリースのタイトルの作り方を、成功事例を交えながらわかりやすく解説します。

良いタイトルに必要な3つのポイント

良いタイトルに必要な3つのポイント_インフォグラッフィック

プレスリリースのタイトルは、記者に興味を持ってもらうための入り口です。

タイトルが効果的であれば、クリック率や転載率が向上し、企業のメッセージを広く届けることができます。逆に、魅力のないタイトルでは、読者の関心を引けず、せっかくのプレスリリースが埋もれてしまうでしょう。

それではまず初めに、プレスリリースのタイトルに必要なポイントを解説します。

コツ①具体性があり端的でわかりやすい

タイトルは短く、わかりやすい表現で具体性を持たせることが重要です。

たとえば、「新サービス発表」ではなく、「AI搭載の新サービス『〇〇』を発表」のように、具体的な特徴を盛り込むことで注目を集められます。数字やデータを取り入れると、信頼感や興味を引きやすくなります。

特に現代において、読者は短時間で物事を判断します。そのためタイトルにも簡潔さを意識することが鍵です。

コツ②インパクトがある

インパクトのあるタイトルは、視覚的にも感覚的にも読み手の目を引きます。

たとえば、「5秒で完了!業界初の〇〇システム」というように、強調表現や具体的なメリットを押し出すと効果的です。また、ユニークな言い回しや疑問形を使うことで、読者に「何だろう?」と思わせることもポイントです。

コツ③ニュースバリューがある

タイトルにニュースバリューを入れることも重要です。

社会的関心が高いテーマや時事性を持つ内容は、メディア側も取り上げやすくなります。たとえば、「カーボンニュートラルに貢献する新技術」や「地元産業を変革する画期的商品」など、時流に合った内容を含めるとよいでしょう。

コツ④複数のタイトル案を作成、他の人にチェックしてもらう

タイトル作成において、複数の案を用意して他のメンバーに意見をもらうなど客観的な意見を取り入れることも有効的です。

自分でプレスリリースを作っていると、客観的な視点を忘れてしまうことも少なくありません。同僚や関係者にタイトル案を確認してもらい、どのタイトルが最も効果的かフィードバックを受けると、第三者の目線から読み手に刺さるタイトルに近づきます。

知らないと危険?避けた方がいいタイトルの書き方

避けた方がいいタイトルの書き方_インフォグラッフィック

メディアの目を引こうとしてミスリードを生むタイトルにしていませんか?また、曖昧な表現ばかりで何に関するリリースか分かりづらいのもよくある失敗例です。次に、タイトル作成で避けた方が良い書き方を紹介します。

1. 曖昧な表現ばかりのタイトル

タイトルの表現が曖昧だと、読者やメディアの関心を引くことも難しくなります。

たとえば、「新しいサービスが登場!」というタイトルは具体性に欠け、読者が「どのようなサービス?」と興味を持ちにくいです。代わりに、「AI技術を活用した新サービス『○○』が登場」のように、具体的な特徴を盛り込むことで、読者に明確なイメージを与えられます。

ニュース性を強調するためには、タイトルが即座に情報を伝える役割を果たす必要があります。

2. 冗長な表現や専門用語を多用したタイトル

タイトルが長すぎると、一目で内容を把握することが難しくなり、クリック率の低下につながります。また、業界特有の専門用語を多用すると、一般読者や幅広いメディア担当者に情報が伝わりにくくなります。

たとえば、「最新のクライアントサイドAIマルチプロセッシング技術を用いた新サービス」ではなく、「AIで業務効率を20%向上!新システム『○○』」のように、簡潔かつわかりやすい表現にすることがポイントです。

3. 過度な誇張表現を使ったタイトル

「史上最強」や「誰もが驚く」といった誇張表現は、一見タイトルとして注目を集めそうではあるものの根拠がなく、メディアから信頼性が低いプレスリリースだと感じられてしまいます。

特に、プレスリリースは公式発表としての性質を持つため、内容がタイトルに見合わない場合、企業イメージに悪影響を及ぼす可能性があります。事実に基づいた内容を中心に、適切な範囲でインパクトを出すことが大切です。

4. 過度に情報が入りすぎたタイトル

タイトルで全てを伝えようとすると、情報量が多く何が伝えたいのかわからないリリースになってしまいます。「製品名」「ターゲット」「特長」など、最も伝えたい要素を1~2点に絞り、簡潔に記載するのがポイントです。

たとえば、「新製品『○○』が環境に配慮し、業界初の技術を採用し、利用者の満足度を向上」というタイトルよりも、「業界初!環境配慮型の新製品『○○』」といったように、最も伝えたいことに焦点を絞ったタイトルの方が効果的です。

失敗例付き!プレスリリースのタイトル事例

ケーススタディ

プレスリリースのタイトルは、その内容を伝える第一印象を決定づける重要な要素です。以下に、有効なタイトル例をタイプ別に紹介し、効果を最大化するポイントを解説します。

意外性
「IT企業が宮古島で飲食店を開業」

読者の意表を突く内容をタイトルに盛り込むことで、興味を引きます。

この例では、IT企業と飲食店という異なる分野の組み合わせに驚きを感じさせ、意外性を産んでいます。読み手に、「なぜIT企業が宮古島で飲食店を?」という疑問を喚起する構造が重要です。

失敗例:「IT企業が新事業として飲食業を開始」
このタイトルでは、何が意外なのかが全く伝わりません。具体性やストーリー性に欠けるため、読者の興味を引く力が弱いのが課題です。

意外性を効果的に活用するには、行動や背景のユニークさを具体的に示すことが重要です。

社会性
「偽広告のAI判定技術を地方選挙で実証実験」

社会課題をテーマにしたタイトルは、ニュース性が高く、特に公共性が求められる内容であることが重要です。

この例では、「地方選挙」という具体的なシーンを加えることで、国民に関連する内容であることを示しています。そして読者は、AI判定技術がどのように社会的な課題を解決するのかをイメージしやすくなります。

失敗例:「AIを用いたフェイク広告の判定技術の実証実験を開始」
このタイトルでは、「実証実験」と「AI技術」のどちらが注目すべき要素なのか不明確で、ニュースバリューがわかりづらくなっています。

例えば、実証実験を行うことにバリューがある場合は、大手の会社や国際機関と実施するのであればバリューが生まれるでしょう。そのため、具体的な提携先を記載することが重要です。

一方で判定技術にバリューがある場合は、「判定率○%の判定技術」など、具体的な数字や何が画期的なのかが読者に伝わるようにすると良いでしょう。

新規性
「日本初!〇〇向けの〇〇サービス・製品発売」

新規性を前面に押し出すタイトルは、読者の「今知りたい」という心理を刺激します。「日本初」「業界初」といった表現は、特にニュース性を強調する際に有効です。

失敗例: 「新しい〇〇を発売」
「新しい」という漠然とした表現では、他との差別化ができず、読者にとって興味を引く要素が薄れます。対象や用途を具体的に示すことで、訴求力が向上します。

読者が「その新規性が自分にとってどのような価値があるのか」をイメージしやすい工夫が重要です。

数字を使った具体性
「登録者数50万人突破!リリース3ヶ月で達成した新たなプラットフォーム〇〇」

数字を使ったタイトルは、一目で情報量を伝えられるため、視覚的な効果が高いです。ただし、数字自体に背景や比較対象がない場合、読者にその意義を伝えるのは難しいので注意しましょう。

失敗例: 「来店者数1万人を突破」
このタイトルでは、「1万人」がすごいのかどうか判断できません。例えば、「地方人口の5倍!1年間で10万人が来店するラーメン店」とすることで、数字のインパクトが具体的に伝わります。

このように、数字を使う際はその数字にインパクトをもたせるために、背景や基準を示すことで、読者に価値を伝えることができます。

タイトル作成が上手くなる方法

タイトル作成は、プレスリリースの成否を分ける重要なスキルです。

広報初心者でも、作成方法のコツを掴むだけで見違えるほどタイトル作成が上手くなります。それでは最後に、プレスリリースのタイトル作成を上達させるための方法を解説します。

コピーライティングの本を読む

プレスリリースタイトルのコツ_本を読む_インフォグラッフィック

コピーライティングの基本を学ぶことで、タイトルに説得力や魅力を持たせることができます。

具体的なライティングの方法や効果的な表現技法が詳しく解説された本を参考にすることで、言葉の選び方や構成力を向上させることができます。おすすめの一冊として、『ザ・コピーライティング』や『伝え方が9割』「コピーライティング技術大全」などがあります。

数をこなしてアイディアの幅を広げる

プレスリリースタイトルのコツ_数をこなす_インフォグラッフィック

タイトル作成において、「数をこなす」ことは最も有効な方法の一つです。

1つのテーマに対して、最低でも10〜20案を出す習慣をつけましょう。数をこなすことで、自分の癖やパターンに気づき、より良いアイディアが生まれる可能性が高まります。また、複数案を比較することで、どのタイトルが最も効果的かを客観的に判断できるようになります。

チェックリストを活用する 

プレスリリースタイトルのコツ_チェックリストを活用する_インフォグラッフィック

先ほど解説したようなタイトル作成に必須の要素をチェックリストとして活用することも効果的です。

PRのプロの観点から作った「トップ広報のプレスリリースチェック11項目と使えるタイトル例16選」など、実績のあるリストを参考にすることで、具体性やニュース性、長さなど、タイトル作成における重要なポイントを確認できます。このようなリストを手元に置いておくことで、作業効率も高まりまるでしょう。

タイトルを作成して、自分にメールを送ってみる

プレスリリースタイトルのコツ_メールを送る_インフォグラッフィック

タイトルが読者にどう見えるかを確認するためには、客観的な視点が不可欠です。

自分で作成したタイトルをメールにして送信し、スマホやPCで実際に表示される様子を確認しましょう。この方法により、文字数やレイアウトが適切かどうかをチェックできるほか、感覚的に内容が響くかどうかも判断しやすくなります。

まとめ:まずはタイトルでプレスリリースを見てもらうこと

プレスリリース

プレスリリースのタイトルは、メディア取材の入口となるとても重要なものです。

まずはプレスリリースを読んでもらわなくてはいけません。そのために、プレスリリースの書き方の要点をまとめたチェックリストを活用したり、複数のタイトル案を比較検討するとよいでしょう。一方で、曖昧さや誇張、冗長な表現を避けることも忘れてはなりません。

ただし、いかにタイトルを工夫しても、それだけでプレスリリースが成功するわけではありません。内容のニュースバリューや文章構成、配信後の効果測定など、全体の戦略が求められます。限られたリソースの中でこれら全てを包括的に対応するのは、特に中小企業にとっては難しい場合が多いでしょう。

シェイプウィンでは、プレスリリースの作成から配信、さらには広報全体の戦略構築まで、包括的なサポートを行っています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。