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広報PRで役立つ資格7選!PRプランナーだけではない、実務に活きる資格を徹底比較

広報 資格

広報PRの仕事をしていると、メディア対応、デジタルPR、webサイトの対応など、求められるスキルは多岐にわたり、スキルに対する不安を抱えることも少なくありません。

そこでこの記事では、PRプランナーなど、広報担当者に役立つ資格7選を一覧表で紹介します。また、PRのプロの観点から、それぞれの資格取得のメリットや取得後の活用方法についても詳しく解説します。

広報PR担当になるために資格は必要ない?知っておきたい3つのこと

広報活動に有効的な理由_インフォグラッフィック

広報PR担当としてキャリアを築く際、資格が必要かどうか気になる方も多いでしょう。

結論から言うと、広報PR分野で資格は必須ではありません。しかし、資格を持つことで得られるメリットや、実際に現場で積むべき経験について知っておくと、より有利にキャリアを進めることができます。

まずはじめに、資格のメリットや広報担当者に求められるスキルについて、詳しく解説していきます。

資格取得が広報担当者にもたらすメリット

広報PR分野では資格が必須ではありませんが、取得することで得られるメリットがいくつかあります。

まず、資格を取得することで体系的に広報の基礎知識を学ぶことができる点です。広報には、メディア対応、戦略的PR、SNS活用、危機管理といった多岐にわたる業務が含まれ、これらの知識を一通り網羅することは、特に広報未経験者や新人にとって非常に重要と言えます。

また、資格を通じて学べるスキルは、広報プランナーとしての役割を強化するだけでなく、広報業務を依頼する社内からの信頼も得やすくなるでしょう。

知識よりも実務を積むことが重要

資格を取得することは、広報PR分野での基礎的な知識を習得する良い方法ですが、それ以上に重要なのが実務経験を積むことです。

広報は実践的なスキルが求められる職種であり、現場での経験が大きな価値を持ちます。例えば、メディア対応やクライアントとのコミュニケーションスキルは、実際のプロジェクトや案件に携わり現場に行くことで身につけることができます。このように、資格では学べない、リアルなビジネスの現場でしか得られないスキルが多く存在します。

とはいうものの、先述したように資格を通じて基礎知識を身につけておくことは重要です。資格取得で体系的な知識を得ながら、実務を通じて経験を得ていくのが良い方法だと言えます。

広報として持っておいた方がいい資格は?

広報の業務に役立つ資格は、自分の業務やキャリア目標に応じて選ぶことが重要です。

例えば、Google認定資格のような資格は、WebマーケティングやデジタルPR分野で強みになるだけではなく、世界共通で使えるツールを使いこなせるという、自身のスキルを表明することにも繋がります。

このように、広報として正式な資格を所持しておくことは、自分自身の広報PRキャリアとしても箔がつきます。社内やメディアとのやり取りでも、専門的な資格を所持していることで信頼性が高まるので、自分がどのような広報担当者でありたいか、また今後のキャリアの目標が何なのかを考えた上で資格を取得することが重要です。

広報の仕事に役立つ主な資格一覧

広報業務において、どの資格が最も役立つかは、自身のキャリア目標や具体的な業務内容によって異なります。

ここでは、広報担当者にとって実務で活用しやすく、取得するとよい資格を一覧でまとめました。それぞれの資格の概要や受験条件、試験内容について詳しく見ていきましょう。

資格名受験資格受験料試験方式詳細試験時間合格基準合格率
PRプランナー資格特になし11,000円オンライン50問80分70%以上の正答率約70%
広報スペシャリスト検定特になし29,800円非公開非公開180分非公開非公開
IRプランナー基本的な知識があることが望ましい8,800円多岐選択式、記述式、作文4科目240分
休憩含む
70%以上の正答率と作文の評価約60%
商品プランナー特になし約8,800円筆記試験、実技5科目90分60%以上の正答率約75%
ウェブ解析士特になし17,600円オンライン50問90分非公開約85%
マーケティング・ビジネス実務検定特になし12,760円筆記試験2科目190分2科目合計点の各回、試験委員長が定める点約65%
APR(国際PR資格)5年のPR経験が必要385ドル実技や記述式6科目180分非公開約45%

※2024年12月時点、値段(税込)、本表は非会員で一次試験を受講した場合。

PRプランナー資格

PRプランナー資格
https://pr-shikaku.prsj.or.jp/

PRプランナー資格は、2007年に日本パブリックリレーションズ協会が設立した日本で唯一の広報・PR資格認定制度です。

従来のメディアリレーションズやインターナル・コミュニケーションだけではなく、経営層とのコミュニケーション戦略や危機管理、コンプライアンス、ブランディングなどを幅広く学ぶことができます。特に、広報初心者や実務経験が少ない方にとっては、体系的な学びを得る場として最適です。

広報スペシャリスト検定

広報スペシャリスト検定
https://anacari.work/examination/pr-03/

広報スペシャリスト検定は、一般社団法人 日本アナウンサーキャリア協会が運営する資格です。

広報の基本的な業務だけではなく、提案力、表現力などにフォーカスし、「伝える仕事」として必要なスキルを身につけることができます。広報担当者だけではなく、アナウンサーやキャビンアテンダント、レセプショニストなどの業種にも活かすことができます。

IRプランナー

IRプランナー
https://www.irpa.or.jp/

IR(インベスター・リレーションズ)プランナーは、特定非営利活動法人 日本IRプランナーズ協会が運営する資格で、主に企業の財務や経営に関する情報発信を担当する広報業務に特化した資格です。

企業の投資家向けの情報発信や、企業価値の向上を目的とした戦略を学びます。IRプランナー資格を取得することで、財務知識を強化し、投資家向けに効果的なコミュニケーションを図るスキルを証明できます。

商品プランナー

商品プランナー
https://www.jmcp.jp/course/planner/planner.shiken.html

商品プランナーは、商品の企画や開発におけるスキルを磨く資格で、広報PRの視点から商品をどう見せるか、消費者にどう伝えるかを学ぶことができます。

この資格では、商品のブランディングや市場調査の知識が強化され、商品の魅力を最大限に引き出すPR戦略を構築する力がつきます。

ウェブ解析士

ウェブ解析士資格
https://www.waca.or.jp/course/wac/

ウェブ解析士資格は、データに基づいたマーケティング戦略を立案するためのスキルを学べる資格です。

デジタル時代において、Webマーケティングの知識は欠かせません。アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データの活用と判断力を身につけることができるので、SNSやWeb広告を活用した広報戦略の立案、データ分析に基づいた戦略的なPR活動に活かせます。

マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティング・ビジネス実務検定
https://www.marke.jp/

マーケティング・ビジネス 実務検定®(The Proficiency Test in Marketing Skill)」試験は、国際実務マーケティング協会®(International Marketing Skill Standardizing Association)が主催する資格です。

マーケティング理論だけではなく、仕事ですぐに役立つトータルなマーケティング実務知識や時事情報・実務事例を学ぶことができます。

APR(Accreditation in Public Relations)

APR(Accreditation in Public Relations)
https://www.prsa.org/professional-development/accreditation-in-public-relations-(apr)

APR資格は、米国パブリックリレーションズ協会 (PRSA)が運営する資格で、米国、アルゼンチン、コロンビア、メキシコ、ペルー、プエルトリコなどの専門家が所属する組織です。

国際的に認知されている広報の資格で、5年以上のPR実務経験があるプロフェッショナルに向けた試験に設計されています。PR戦略、リーダーシップ、倫理など、広報の高度なスキルを証明するもので、海外展開を目指す企業や国際的なプロジェクトに携わる広報担当者にとって非常に有効的な資格です。

広報資格を取得する際の注意点

注意点

広報の資格を取得する際には、ただ資格を取ることを目的とするのではなく、長期的なキャリアを見据えて計画を立てることが重要です。

資格を取得することで得られる知識やスキルが、あなたのキャリアや実務にどのように役立つかを意識し、資格取得後の活用方法を考えて資格を取得することが成功のカギとなります。

目的を明確にする(足りないスキルを取得するなど)

広報資格を取得する際には、まず自分のスキルセットを見直し、どの分野が不足しているか、どのスキルを強化したいのかを明確にすることが重要です。

たとえば、メディア対応の経験が足りないと感じているなら、それに関連する資格を選ぶべきです。Webマーケティングの知識が不足しているなら、デジタル関連の資格を取得することで、自分のキャリアにプラスになるでしょう。

また、広報PR業務では、知識だけでなく実践的なスキルが求められます。資格を選ぶ際には、単に試験に合格するだけではなく、その資格を通じて実務にどう活かせるかを考慮することが大切です。目的に合った資格を選べば、資格取得後にスキルを活かし、実務に即した効果を得ることができます。

資格取得後の活用方法を意識する

資格取得後の具体的な活用方法を事前に考えておくことも重要です。

たとえば、資格を取得したことを社内で認知させ、プロジェクトにおいて新しい役割や責任を引き受けることができるように準備をしておくとよいでしょう。また、資格を外部クライアントに対しても活用し、あなたのスキルを証明する手段として用いることも可能です。

さらに、資格取得後はその知識を定期的にアップデートすることも忘れないようにしましょう。広報やマーケティングの分野は絶えず変化しており、資格取得後の継続的な学習が重要です。資格を「取って終わり」にしないようにし、そのスキルを長期的に活用できるような計画を立てておくことが、キャリアを広げることに繋がります。

資格取得以外の広報スキルアップ方法

資格取得以外の広報スキルアップ方法に関するインフォグラッフィック

広報スキルを向上させるためには、資格取得だけでなく、様々な手段を活用して学びを深めることが重要です。

資格に頼らずとも、実務に役立つスキルや知識を身につける方法はたくさんあります。セミナーやオンライン講座、書籍などを通じて、常に最新の情報や実践的なノウハウを習得することが、広報担当者としての成長に繋がります。

セミナー参加

広報やPRに関連するセミナーは、業界の最新トレンドや実践的なノウハウを学べる絶好の機会です。

特に、現場のプロフェッショナルが講師を務めるセミナーでは、理論だけでなく、実務で使えるヒントやアイデアが得られます。また、業界内でのネットワーキングを広げることもでき、他社の広報担当者との情報交換ができるのも大きなメリットです。

セミナー参加は、短期間で集中的にスキルアップを図る手段として非常に有効です。

オンライン講座

忙しい広報担当者にとって、時間や場所に制約されないオンライン講座は非常に便利なスキルアップ手段です。

マーケティングやPR関連のオンライン講座では、SNS運用やコンテンツ作成、データ解析など、デジタル時代の広報に欠かせない知識を学べます。特に、UdemyCourseraLinkedIn Learningなどのプラットフォームでは、広報に特化したコースが豊富に提供されており、自分のペースで学習できる点が魅力です。

書籍

広報やPRに関する専門書籍も、スキルを磨くための重要なリソースです。

特に初心者にとって、体系的に学ぶことができる書籍は基礎力を固めるために最適です。以下の記事では、PRのプロの観点から広報初心者におすすめのPR書籍を紹介しています。

広報の初心者にオススメのPR書籍3選

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PR会社のメルマガは、広報やPRの最新情報を簡単にキャッチアップできる便利なツールです。

業界のトレンドや成功事例、実務に役立つヒントが定期的に送られてくるため、常に最新の知識を得られます。メルマガを購読することで、効果的なPR戦略やメディア対応のコツを学べ、自社の広報活動をより効果的に進めるための参考になります。

よくある質問

広報が向いている人は?

広報が向いている人に関するインフォグラフィック

広報・PRの仕事は、社内外のコミュニケーションを担当し、企業のブランドやメッセージを効果的に伝える役割を担います。以下のようなスキルがある人は、広報に向いているでしょう。

•コミュニケーション能力が高い人:メディアや社内外の関係者との調整が多いため、柔軟で的確なコミュニケーションができる人
•長期的な視点を持っている:時には危機管理やネガティブな報道対応が求められるため、長期的な視点を持って冷静に状況を把握し、対処できる人

以下の記事では、広報の具体的な業務内容や向いている人についてまとめています。

広報・PRってどんな仕事?向いてる人は?

まとめ:資格で学べるものと、学べないもの

メルマガ

広報PR分野で資格を取得することは、体系的に知識を深めるための一つの手段です。

しかし、広報の現場では常に新しいトレンドや顧客ニーズに応える必要があり、実務経験が欠かせません。資格取得を通じて得られる知識と、現場での実践を連携させてこそ、本当のキャリアアップに繋がります。

資格取得だけに頼るのではなく、忙しい実務の中で効率的にスキルを磨きたい方には、手軽に最新の情報をキャッチアップできるメルマガで情報収集するのもおすすめです。

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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。