プレスリリースを作成・配信する際の相場は、おおよそ5万円から数十万円です。
ただし、サービスの内容やオプションによってはさらに高額になる場合もあり、大手PR会社に依頼した場合は100万円以上になることもあります。
この費用が高いのか安いのかを判断するには、サービスごとの特徴やメリットを理解することが重要です。
この記事では、プレスリリースの配信にはどのような費用がかかるのか、また主要なプレスリリース配信サービスの費用と特徴を比較します。
プレスリリースの配信にかかる費用
まず初めに、プレスリリースを配信する際にかかる費用は、選択する配信サービスや提供される機能によって大きく異なります。
無料の配信サービスもありますが、有料サービスでは数万円から数十万円の範囲で費用が発生することが一般的です。具体的な費用は、配信を希望するサービスのプランを確認する必要があるでしょう。
プレスリリースにかかる費用・相場
プレスリリースを作成・配信するためには、いくつかの費用が発生します。
その内訳としては、主に「作成費用」「配信費用」「代行費用」があります。それぞれの項目には異なる費用構成があり、どの範囲を自社で対応するか、どこを外部に依頼するかによって総額が変わります。
<目安の金額>
•作成費用
プレスリリースの文章作成やデザイン、リサーチにかかる費用は、5万円〜30万円が一般的です。文章の専門性や内容によって費用が上下します。
•配信費用
配信サービスを利用した場合の費用は1回1万円〜10万円程度が相場です。メディアリストの提供やオプション追加で金額が増加することがあります。
•作成・配信代行費用
PRエージェンシーに作成・配信を依頼する場合、企画立案から配信後のフォローアップまで含めた総額は、10万円〜50万円程度になることが多いです。
どのような目的で、プレスリリースを配信するかによって判断軸は異なってきます。しかし、PRエージェンシーに頼むことで得られるメリットは大きいと言えるでしょう。以下の記事では、PRエージェンシーの比較をしています。
どのPRエージェンシーに依頼すべき?広告代理店との比較も含めて解説!
プレスリリースの配信費用
プレスリリースを配信するための費用は、使用する配信サービスやオプションにより異なります。
•基本配信料金
1回の配信で1万円から5万円が相場で、配信範囲が広がるほど費用も増加します。
•メディアリストの提供
配信先のメディアリストを提供してもらう場合、数万円の追加費用が発生します。
•マルチメディアオプション
動画や高解像度画像の配信を希望する場合、1〜2万円程度の追加料金がかかります。
•効果測定ツールの利用
配信後の反応や掲載結果を分析するツールを使用すると、1〜3万円の費用が発生することがあります。
プレスリリースの代行費用
広報リソースが限られている企業では、プレスリリースの作成や配信をPRエージェンシーに代行依頼することが一般的です。
•企画立案・戦略設計
広報戦略の構築からメディア選定まで一括して依頼する場合、5万円〜20万円程度が目安です。
•文章作成と編集
PRエージェンシーが文章作成を行う場合、1本あたり5万円〜15万円程度の費用がかかります。
•ターゲットメディア選定と交渉
メディアと直接交渉し、露出を最大化するサービスには、10万円以上の費用がかかることもあります。
•レポート作成とフォローアップ
配信後の効果測定やフォローアップ作業も代行可能で、5万円〜10万円が一般的な料金です。
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プレスリリース制作サービス費用の比較
多くのプレスリリースの作成や配信サービスが提供されていますが、それぞれに強みや特性があります。
特に配信サービス自体は多くの会社で類似しており、他の部分にかかる費用や付加価値に注目することが賢い選択と言えるでしょう。
こちらは、シェイプウィン、大手企業、配信代行、フリーランスの費用や対応範囲を比較したものです。
シェイプウィン | 大手PR会社 | 配信代行 | フリーランス | |
サービス提供 | 〇 | x 単発では受けてくれない | 〇 | 〇 |
制作費用感 | 10万円 | 100万円 | 5万円 | 3万円 |
品質 | 高 コンサルタントが担当 | 高 | 中 ライターレベル | 中 まばら |
図版の作成 | 〇 | x | x | △ |
納期 | 1週間 | 1週間 | 2、3日 | まばら |
実績の数 | 多 | 多 | 多 | 少 |
IR対応 | 〇 | 〇 | × | × |
英語&海外配信 | 〇 | 〇 | × | × |
配信リスト | 配信サービス +自社リスト | 配信サービス +自社リスト | 配信サービス | 配信サービス |
シェイプウィン
シェイプウィンは、IR対応や海外向け英語配信を含むブランド価値を高めるプレスリリースサービスを提供しています。特にプライム市場を中心に厳格化するIRリリース基準への対応が求められる中、IRに関する情報発信は専門性が高く対応できるPR会社も限られる中で、シェイプウィンでは専門コンサルタントが正確なプレスリリースを作成しています。
制作費用が10万円からで掲載成功率が9割とコストパフォーマンスに優れており、大手企業より柔軟かつ効率的なサービスが特徴です。また、英語でのリリース作成や海外配信対応も可能なため、グローバルな広報活動を必要とする企業に最適な選択肢です。
大手PR会社
大手企業によるプレスリリースサービスは、信頼性や実績があります。特に、上場企業は大手のPR会社を選ぶことが多く、広報戦略には信頼性があります。
しかしその反面、費用が100万円以上と高額です。また実際には、担当するスタッフが新人であったり経験が浅い場合もあり、品質が費用に見合わないこともあります。特に、複雑な広報ニーズを抱える企業にとっては、対応力のばらつきが課題になることがあります。
シェイプウィンと比較すると、同じ品質のサービスをより低価格で提供している選択肢が存在するため、コスパを重視する場合には検討が必要と言えるでしょう。
配信代行サービス
配信代行サービスは、低コストで迅速なプレスリリース配信できます。2〜3日程度の短納期で対応可能な点や、費用が5万円前後に抑えられる点は大きなメリットです。
ただし、品質はライターのスキルや経験に大きなばらつきがあり、高いクオリティを求める場合には注意が必要です。
シンプルな情報発信やスピーディな配信を求める場合には一つの選択肢となりますが、費用が安い分クオリティの部分で不安が残る選択肢でもあるので、配信代行サービスに依頼した場合は、自社でも内容の確認や適切な修正依頼を行うことが重要となるでしょう。
フリーランス
フリーランスのプレスリリース作成は、最もコストを抑えたい場合に適しています。
制作費用が3万円程度からと非常にリーズナブルで、依頼内容によっては期待以上の成果を得られることもあります。特に、経験豊富で専門知識を持つフリーランスに依頼できれば、柔軟性の高い対応が可能です。
一方で、個人に依頼をするので品質や納期のばらつきがあり、特にIR対応やライティングに専門的な知識を必要とする案件には適していない場合があります。そのためフリーランスに依頼する際は、自社で的確な指示ができる人材がいるか、PRに関する専門知識を持っていることが重要です。
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プレスリリース配信サービスの費用比較
次に、プレスリリース配信サービスの料金や特徴を比較します。
各サービスには独自の強みや特徴があり、例えば、PR TIMESは幅広いメディアネットワークと充実したサポート体制が魅力ですが、一方、共同通信PRワイヤーは高い信頼性と速報性を持ち、国内外のメディアへの配信が可能です。
サービス名 | 料金 | 特徴 |
PRタイムス | 3万~10万円程度 | 国内最大規模の配信網を誇る。メディアリストが豊富で、効果測定ツールも充実 |
共同通信PRワイヤー | 10万~30万円程度 | 共同通信の配信ネットワークを活用。全国紙・地方紙への強力なアプローチが可能 |
Valuepress! | 3万円~5万円程度 | 中小企業向けに特化。独自のメディアリストを活用し、コストパフォーマンスが高い |
Digital PR Platform | 10万~20万円程度 | デジタルメディアへの配信に強み。多言語対応やSNS拡散を視野に入れた施策が可能 |
Dream News | 2万~5万円程度 | 中小規模の企業向け。シンプルな配信構造で低コスト |
@press | 3万~8万円程度 | 多様な配信プランを提供。視覚的なデザインを含むオプションが豊富 |
pr-free | 無料~1万円程度 | 無料プランがあるが、掲載保証はなし。有料プランでは限定的なメディア配信が可能 |
ツナググ | 無料~3万円程度 | 無料でコストを抑えつつも、特定業界に強みを持つリストを保有 |
ぷれりり | 無料~2万円程度 | 無料プランが充実。ニッチな業界にフォーカスした配信サービスを展開 |
以下の記事では、プレスリリースの配信サービスについてより詳しく解説しています。
【2024年4月最新版】プレスリリース配信サービス10社を目的別に徹底比較!(機能・価格・特徴・無料版)
PR TIMES
PR TIMESは、国内最大級のプレスリリース配信サービスで、上場企業の約40%が利用しています。
初めての配信であれば、1配信あたり30,000円、定額プランで月7万円からの値段で、業界を問わず幅広いメディアネットワークにリーチ可能です。PR TIMESの強みは、充実したサポート体制とSNSや検索エンジンでの拡散効果が高い点にあります。特に、企業の認知度向上や新商品・サービスの告知に適したサービスです。
共同通信PRワイヤー
共同通信PRワイヤーは、高い信頼性と国内外へリーチできる点が特徴です。
年間契約で一回あたり37,200円で、国内外のメディアネットワークを活用し、記事化率約70%を誇ります。特に、信頼性を重視する大手企業や、国際的な広報活動を行う企業に向いています。
Valuepress!
ValuePress!は中小企業に特化したプレスリリース配信サービスです。
特徴は、月額35,000円でプロのライターによる原稿作成サポートや記者への個別アプローチが可能な点です。また、登録企業数が50,000社を超える豊富な実績があり、特にスタートアップ企業や中小企業の広報活動を強力にサポートします。
Digital PR platform
Digital PR Platformは、クラウド型の広報ツールとして、主要新聞やニュースサイトと連携した配信が可能です。
月額100,000円で、豊富や既読率測定機能や最適なメディア選定機能が搭載されています。デジタルデータを活用した広報活動を行いたい企業に最適です。
Dream news
Dream Newsは、30日間15,000円(税抜)で配信回数無制限のプランを提供しており、非常にリーズナブルなサービスです。
全国7,000以上のメディアネットワークを持ち、コストを抑えながら効果的な配信を行いたい企業に向いています。ただし、他有料配信サービスに比べてサポート体制はシンプルです。
@press
@Pressは、1配信あたり30,000円~59,800円(税抜)で、配信先メディアリストをカスタマイズできるサービスです。校正サービスや取材対応など、手厚いサポートが特徴です。
特に、プレスリリースの内容に応じた最適な配信先を選定したい企業に向いています。
PR-FREE
PR-Freeは、無料で利用できるプレスリリース配信サービスです。配信コストを抑えたい企業にとっては魅力的ですが、無料のため配信先メディアの範囲やサポート体制が限定的です。
そのため、初めてプレスリリースを試してみたい場合や、シンプルな広報活動に適していますが、規定のルールに気をつけて利用する必要があります。
ツナググ
ツナググは、無料のプレスリリース配信サービスで、会員登録不要ですぐに配信サービスを利用することができます。ただし、配信先メディアの数やクオリティ、サポート体制は限定的です。
コストを最小限に抑えながら、簡単な広報活動を行いたい企業に向いています。
ぷれりり
コストを抑えたい企業には便利ですが、配信先メディアの数やサポート体制が他サービスに比べて少ないため、限られた範囲での広報活動に向いています。
まとめ:PR戦略も含めてプロに頼むのが結局早く結果を得られる
この記事では、プレスリリースにかかる費用や、各配信サービスの特徴を紹介しました。
プレスリリースの配信には、文章作成や配信サービスの利用などで、トータルで10万円以上のコストがかかることが一般的です。また、IRや海外向けのPR案件、専門的な知識が求められるプレスリリースに関しては、さらに高度なサポートが求められます。
費用がかかるからといって、闇雲に知識や景観がないまま自社で取り組んだとしても、結局効果が表れずに時間とコストを無駄遣いしてしまうことも少なくありません。そのような場合、PR戦略も含めて経験豊富なプロのPR会社に依頼することが効果的でしょう。
シェイプウィンでは、PRだけではなくマーケティング、SEOなどの包括的な観点から、企業のPR活動をトータルで支援しています。成功率9割以上のプレスリリース作成代行サービスなども行っていますので、まずは気軽にお問い合わせください。