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メディアプロモートとは?メディアとアポを取る3つのコツとアプローチ方法

メディア プロモート

メディアプロモートは、企業の情報をメディアに取り上げてもらう重要な手法です。

実際にシェイプウィンのスペシャリストは、各媒体の特性に応じたメディアリストの作成、メディアアプローチを行うことで、中小企業やスタートアップなどクライアント企業の規模に限らず、週に20件以上のアポイントをとっています。

この記事では、どのようにメディアプロモートを成功させるのか、広報担当者が実践できる3つの具体的なコツと具体的なステップを解説します。

メディアプロモートとは?

メディア プロモート とは

メディアプロモートは、プレスリリースの配信やメディア関係者への個別アプローチを通じて、新聞や雑誌、テレビ、Webメディアなど、さまざまな媒体に自社の情報が掲載されることを目指す活動です。

メディアプロモートを行うことで、企業は自社のブランドや製品、サービスを広く認知させ、ターゲット層へのアプローチを強化することができます。

まずはじめに、メディアプロモートの基本的な概念とその目的について詳しく解説していきます。

メディアプロモートの目的

メディアプロモートの主な目的は、企業の情報をメディアに取り上げてもらうことで、ブランド認知度を向上させ、ターゲット層に効果的にリーチすることです。

具体的には、プレスリリースの配信やメディア関係者とのコンタクトを通じて、自社の新製品やサービス、キャンペーン情報などが記事や番組として報道されるように働きかけます。自社のことをメディアに取り上げられることで、信頼性の向上や知名度の拡大が期待できるため、広報活動において非常に重要な戦略となります。

また、メディアに掲載されることは広告と異なり、第三者の視点から自社情報が紹介されるため、受け手に対してより信頼性が高く、説得力のある情報提供が可能です。そのため、消費者の購買意欲を高めたり、企業のイメージ向上に寄与することができます。

メディアリレーションズとメディアプロモートとの違い

メディアプロモートとメディアリレーションズは、どちらも広報活動の中で重要な役割を担いますが、それぞれ異なる目的があります。

メディアプロモートとは、具体的に自社を記事や番組に取り上げてもらうために、メディア関係者に対して直接的なアプローチを行う活動です。メディアへの「営業活動」と表現されることもあり、自社の魅力をメディアに積極的に売り込むことが主な目的となります。

一方メディアリレーションズは、長期的な視点でメディアとの良好な関係を構築・維持するための活動です。メディアリレーションズでは、日常的なコミュニケーションや信頼関係の構築が重視され、メディアプロモートが効果的に行える基盤が形成されます。

つまり、メディアプロモートは、メディアリレーションズ活動の一環として位置づけられるものであり、メディアとの強固なリレーションシップがあってこそ行えるものです。

このように、メディアプロモートとメディアリレーションズは密接な関係であることから、両者をバランスよく組み合わせることが大切です。

メディアプロモートの3つのステップ

メディアプロモートの3つのステップ_インフォグラフィック

メディアプロモートを効果的に行うためには、戦略的なアプローチが欠かせません。単に情報を発信するだけではなく、ターゲットとなるメディアや記者の特性を理解し、適切な方法でアプローチすることが成功の鍵となります。

次に、メディアプロモートを進めるための基本的な3つのステップを紹介します。

1目的・媒体ごとの優先順位を決める

まず、メディアプロモートの第一歩として、プロモートの目的を明確にし、ターゲットとなる媒体ごとに優先順位を設定することが重要です。

目的を明確にすることで、どの媒体にどのようにアプローチすべきか戦略が見えてきます。例えば、新製品の発表であれば業界特化型のWebメディアが効果的かもしれませんし、広範囲にリーチしたい場合は全国紙やテレビを優先するのが適切です。

媒体ごとの特性やリーチ力を考慮し、どのメディアが目的達成に最も貢献できるかを判断することが、成功のための重要なステップとなります。

2メディアリストを作成する

目的と優先順位が決まったら、次にメディアリストの作成に取り組みましょう。

配信先メディアには、新聞、テレビ、雑誌、ラジオといった4大マスメディアに加え、WebメディアやSNSも含まれます。各メディアは独自の読者層や視聴者層を持っているので、提供する情報がそのメディアに適しているかどうかが重要です。

効果的なメディアプロモートを実現するためには、どのメディアがターゲット層にリーチできるかを考慮してリストを作成することが大切です。

また、リストは新たなメディアやコンタクト先を追加するなど定期的に更新して、常に最新の状態を保つようにしましょう。

3媒体にカスタマイズしたアプローチをする

最後に重要になるのが、記者や媒体に対してどれだけカスタマイズされたアプローチができるかどうかです。

プレスリリースを基盤として、各メディアの特徴に合わせた内容にカスタマイズしてから情報提供することで、掲載確率が大きく変わります。

例えば、新聞社には詳細なデータや背景情報を、Webメディアには鮮度の高いニュースやビジュアル素材を提供するなど、媒体に応じた対応が求められます。

他社と差別化を図るためのメディアプロモート術

他者と差別化を図るためのメディアプロモート術

他社と差別化を図り、より良いメディアプロモートに取り組むためには、複数の戦術を組み合わせることが重要です。

次に、効果的なメディアプロモートに欠かせない戦術を紹介します。

プレスリリース

プレスリリースは、企業がメディアに対して公式に情報を発信する手段であり、記者の目に留まるための最初のステップです。プレスリリースがしっかりと作成されていないと、どれだけ優れた情報でもメディアに取り上げられることはありません。

そのため、プレスリリースを作成する際には、ニュース性や話題性を意識し、記者が興味を持つニュースバリューを盛り込むことが重要です。

また、プレスリリースは簡潔でわかりやすく、必要な情報がすぐに把握できるように工夫して作成する必要があります。タイトルとリード文で興味を引き、その後に詳細な情報を提供するという構成が基本です。

プレスリリースの書き方について詳しく知る

さらに、メディアごとにカスタマイズしたプレスリリースを用意することで、メディアの特徴に合わせた効果的なプロモートが可能になります。

記者の目に留るプレスリリース配信方法

ニュースレター 

ニュースレターは、企業の最新情報やトピックを定期的にメディア関係者に送付するツールです。

プレスリリースとして配信できなかった案件や、メディアとの接触機会に困っている時にニュースレターを活用することで、メディアとの関係性を構築できます。

重要なのは、ニュースレターが一方通行の情報提供ではなく、記者が実際に興味を持つ内容を提供することです。

記者勉強会

勉強会は、記者やメディア関係者を対象に、自社の業界や製品に関する知識を提供する場として活用されます。

メディアに対して深い理解を促し、自社の製品やサービスについてより詳しく知ってもらうための有効な手段です。勉強会を通じて、記者との対話を深めることができるため、より深い関係を築くことができ、結果的にメディアでの露出が増える可能性が高まります。

勉強会の内容は、業界全体のトレンドや自社の技術的な優位性、今後の市場展望など、多岐にわたります。記者が記事を書きやすいような資料やデータを提供し、質問に丁寧に答えることで、企業の専門性や信頼性を高めることができます。

勉強会は、単なる情報提供の場ではなく、メディアプロモートの一環として記者との信頼関係を築く絶好の機会です。

記者発表会

発表会は、新製品や新サービスのローンチ時に開催されるイベントで、メディアプロモートにおいて非常に重要な役割を果たします。

発表会では、記者やメディア関係者を招待し、製品やサービスの詳細を直接伝えることができます。実際に製品を体験してもらったり、デモンストレーションを行うことで、メディアに強い印象を与えることが可能です。

また、発表会の場では、経営陣や開発チームから直接コメントを得ることができるため、記事や番組に深みを持たせる要素となります。さらに、発表会後にはプレスリリースやフォローアップの資料を提供することで、記者が記事を作成しやすい環境を整えます。

プレスツアー

プレスツアーは、メディア関係者を自社の工場や施設に招待し、実際の現場を見てもらうことで、自社の取り組みや技術をより深く理解してもらうための活動です。

プレスツアーは、単なる説明にとどまらず、現場を体験することで、記者に強いインパクトを与えることができます。現場での体験が記事や番組の内容にリアリティを与え、メディア露出の効果を高めることが期待されます。

プレスツアーを成功させるためには、見学のルートや説明の内容をしっかりと計画し、記者が興味を持つポイントを押さえることが重要です。

媒体別のアプローチ方法

メディアプロモートを成功させるためには、各媒体に応じた適切なアプローチ方法を取ることが重要です。

テレビ、新聞、雑誌、Webなど、各媒体には独自の特性とタイムラインがあります。それぞれの特徴を理解し、それに合った戦略を立てることで、効果的なメディア露出を実現できます。

それでは次に、各媒体に対するアプローチ方法を詳しく解説します。

テレビ

メディアプロモート テレビ アプローチ方法

テレビに対するアプローチでは、情報の発表後に取材を依頼するのは難しいため、事前の準備が非常に重要です。

テレビの報道や番組制作は映像が中心であるため、プロモートの際には、事前にどのような「絵」を提供できるかが鍵となります。例えば、製品のデモンストレーションやイベントのハイライト映像など、テレビ向けに視覚的に訴える素材を用意し、事前にメディアに見せておくことで、取材される可能性が高まります。

また、テレビはストーリーテリングを重視する傾向があるため、ニュース性だけでなく、視聴者の興味を引く背景やストーリーを提供することも重要です。これにより、メディア関係者が放送に値する内容と判断し、取り上げられるチャンスが増えるでしょう。

新聞

メディア プロモート 新聞 アプローチ

特に新聞に対するアプローチでは、即時性が最も重要視されます。

ニュースの鮮度が高いほど、掲載される可能性が高まるため、プレスリリースを迅速かつタイムリーに配信することが求められます。特に、新聞は発行のサイクルが短く、競合他社よりも早く情報を提供することで、報道される確率が高くなります。

プレスリリースは、短くても要点を明確に伝えることが大切です。特に、見出しやリード文で記者の興味を引き、すぐに本文に進んでもらえるように工夫しましょう。

また、プレスリリースの配信後には、電話やメールでフォローアップを行い、記者に情報が確実に届いていることを確認することも有効的です。

雑誌

メディア プロモート 雑誌 雑誌アプローチ

雑誌に対するアプローチでは、新聞やテレビとは異なり、即時性よりも深い内容と説得力が求められます。

雑誌は読者がじっくりと読み込む媒体であるため、記事の質が重要視されます。そのため、プレスリリースや提供資料は、しっかりとしたリサーチと裏付けのある内容にする必要があります。

また、雑誌は出版までに時間がかかるため、早めのアプローチが必要です。例えば、夏の特集に掲載されたい場合、春には準備を始め、3ヶ月前にはアプローチを開始するのが理想です。このように、雑誌の編集スケジュールを理解し、逆算して計画的にプロモート活動を行うことが成功の鍵となります。

WEB

メディア プロモート WEB アプローチ

Webメディアに対するアプローチでは、他の媒体に比べて柔軟性が高く、掲載面の制限が少ないため、多様なアプローチが可能です。

Webメディアは、即時性も重要ですが、トレンドやSEO対策などにも敏感であるため、ニュース性や検索性の高い情報を提供することで、より効果的なプロモートが可能です。

まずはWebメディアにアプローチすることで、他のメディアに先行して情報を発信できる利点があります。Webメディアに掲載された情報が拡散されることで、テレビや新聞などの他のメディアがその情報を取り上げる可能性も高まります。

また、Webメディア向けには、テキストに加えて、画像や動画といったマルチメディアコンテンツを提供することで、記事の内容を豊かにし、読者の興味を引くことができます。

メディアプロモートの3つのコツ

メディア プロモート コツ

効果的なメディアプロモートを実現するためには、単に情報を発信するだけでなく、記者や媒体の特性を理解し、それに応じたアプローチを行うことで、メディアに取り上げられる可能性を大幅に高めることができます。

最後に、メディアプロモートを成功させるための3つの重要なコツを紹介します。

1記者の好み特徴まで把握する

冒頭に説明したようにメディアプロモートはメディアリレーションズの一環であり、メディアプロモートが成功するかどうかは、記者との関係性が大きく影響します。

コツとしては、単にプレスリリースを送るだけではなく、その記者の好みや過去の掲載記事をしっかりと把握することが重要です。署名記事を確認し、どのようなテーマやトピックに関心を持っているかをリサーチしましょう。

例えば、環境問題に関心がある記者には、エコやサステナビリティに関連した情報を提供すると効果的です。

記者が過去に取り上げた記事を参考にし、記者がどのような角度から情報を伝えているのかを理解することで、記者の興味を引くアプローチとなります。

2媒体の特性を把握する(メディアインサイト)

各媒体にはそれぞれ独自の特性があり、それを理解した上でアプローチを行うことが重要です。この「メディアインサイト」を活用することで、そのメディアが取り上げるテーマや記事の傾向に合わせた情報提供が可能になります。

例えば、ビジネス系メディアであれば経済的なインパクトや業界のトレンドを重視し、ライフスタイル系のメディアであれば消費者目線での情報が求められます。

メディアプロモートの際には、なぜそのメディアが自社の情報を取り上げる価値があるのかを明確に伝えることが重要です。媒体の編集方針や読者層を理解し、それに合わせた情報を提供することで、記者にとっても読者にとっても意味のある記事を生み出すことができます。

3媒体によってアプローチ方法を変える。

新聞や雑誌といった各メディアは、それぞれ異なる編集方針や読者層を持っています。

そのため、メディアプロモートを行う際には、各社の得意分野や特集の組み方を理解し、それに応じたアプローチ方法を取ることが成功の鍵となります。例えば、新製品の発表ならこの新聞社、女性向けのライフスタイル特集ならこの雑誌といったように、各メディアの特徴を把握しておくと、的確なアプローチが可能になります。

また、各媒体がどのような特集を組む傾向があるのかを調査し、それに合わせて情報を提供することも有効です。メディアごとのターゲット層に最適な情報を届けることで、より多くのメディアに取り上げられるチャンスが広がります。

この3つのコツを実践し、それぞれのメディアに対して適切な戦略を立て、記者や媒体の特性を理解した上でアプローチすることが、広報活動の成功に繋がるでしょう。

まとめ:人脈・ネタがあれば成功するわけではない

メディア プロモート

メディアプロモートは、人脈があればいい、面白いネタがあれば取り上げられるという単純なものではありません。

メディア露出を実現するためには、戦略的かつ計画的なアプローチが必要です。シェイプウィンでは、1,000社以上のメディアとの繋がりがありますが、繋がりや経験があっても、適切なメディアプロモートのフローを踏まなければ、アポイントすら取ることができません。

シェイプウィンでは、この記事で紹介したメディアプロモートの基本を忠実に実行しているからこそ、クライアント規模に関わらず、発表会に20社以上のメディアを集めたり、週に20件以上のメディアアポイントメントを取ることができています。

基本的なメディアプロモートのフローやコツは、広報活動において当たり前のことかもしれませんが、その「当たり前」のことができていない企業が多いのも事実です。
PRにまつわるコツや最新トレンドをさらに知りたい方は、ぜひシェイプウィンのメルマガをチェックしてみてください。

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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。