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海外PR担当者必見!グローバル化で勝ち抜く海外PRとは?海外と国内の違いも一から解説

海外 PR

海外進出を目指す企業にとって、国内と海外の文化的なハードルは大きな課題となっています。

特にPR活動においては、その国の文化だけではなく、政治や社会状況を理解しプロモーションを行う必要がありますが、国内から全てを理解し海外へアプローチを行うことは、容易ではありません。

そこでこの記事では、海外で自社のプロモーションを行いたいと考えている広報・PR担当者に向けて、グローバル分野における効果的なPR戦略を1から紹介します。

海外PR支援も含めて200社以上のクライアントを抱えるシェイプウィンの視点から、グローバル・パブリックリレーションズ(PR)を成功させるコツも解説していますので、ぜひご覧ください。

※本記事では、北米圏(アメリカ、カナダ)に特化して解説します。

グローバル・パブリックリレーションズ(PR)とは?

グローバル パブリックリレーションズ PR とは

グローバル・パブリックリレーションズ(PR)とは、国境を越えて企業やブランドの価値を伝え、認知度を高める戦略的なコミュニケーション活動です。

グローバル・パブリックリレーションズ(PR)では、世界各地の文化やメディア特性を理解し、それに基づいた戦略が求められます。

また、現代では企業がグローバル市場で競争力を持つためには、単なるメディアリレーションズのみならず、マーケティングやSNSなどのツールを活用したより広範囲な視点でのPR活動が不可欠です。

関連記事:広報とPRの違いとは?広報担当者として知っておきたい基本

グローバル・パブリックリレーションズ(PR)が重要な理由

グローバル パブリックリレーションズ PR 重要 理由

グローバルな規模で事業を行う現代において、パブリックリレーションズ(PR)は単なる情報発信を超えた戦略的な意味を持ちます。特に、異なる文化や市場の中で企業が生き残り、成長するためには、グローバル・PRの役割は計り知れません。

海外市場からの需要が高まっている

グローバル化が拡大する中で、海外からの需要が急速に高まっています。特に日本のテクノロジーやファッション、文化的な商品が国際的な注目を集めるようになっています。

例えば、日本製のスマート家電や美容製品は、その革新性と高品質から多くの海外消費者に支持されており、これにより日本企業は新たな市場へ進出するチャンスを得ています。

グローバル市場における競争が激化する中、適切にブランドメッセージを伝え、文化的な違いを乗り越えて商品の独自性と価値を訴求することが求められています。

競合他社との差別化につながる

グローバル市場では、文化、習慣、価値観が地域ごとに異なるため、マーケティング戦略もそれに合わせて柔軟に調整する必要があります。

そして、海外向けPRを通じて、これらの地域的特性を考慮したマーケティング戦略を練ることは、逆に競合との明確な差別化を図ることに繋がります。

ターゲット市場の文化的背景に根ざしたPRは、自社の製品やサービスが提供する独特の価値を強め、消費者にリーチする強力な手段となります。

グローバル市場での企業ブランド価値向上

海外市場への進出は、ブランドの視認性を高め、より多くの潜在顧客にリーチする機会に繋がります。

例えば、海外での積極的なPR活動は、短期間で製品やサービスの特長を大規模に広めることができ、結果としてブランドの認知度が急速に向上します。日本国内の市場だけでなく、世界中の市場で認知されることは、企業が成長し続けるために不可欠と言えるでしょう。

国内と海外のPRの違い

海外 違い

国内と海外のパブリックリレーションズ(PR)では、アプローチやメディアとの関係構築に大きな違いがあります。まず初めにチェックしておきましょう。

独占記事を獲得することは難しい

国内のPR活動では、特定のメディアに単独インタビューなど独占的な記事を提供することが時に見られますが、海外ではこのような独占取材は一般的ではありません。

特に欧米では、一つのニュースイベントに対して複数の視点を取り入れ、多角的に報道する傾向があります。大企業や重要なニュースの場合に限り、独占記事が掲載されることもありますが、それは例外的なケースです。

このため、PR戦略を立てる際には、複数のメディアが関心を持つようなストーリーや情報の提供が求められます。

政治や社会情勢によって異なる

国の政治や社会情勢によって、メディアが持つ威力は大きく異なります。

例えば東南アジアでは、経済的な力が強い企業や個人がメディアに影響を及ぼすケースが見られ、これがPR戦略にも影響を与えます。こうした国では、より身近なインフルエンサーなどSNSを活用したPRが効果的です。

国の社会情勢は日々変化していますので、日頃から情報をキャッチアップすることが重要です。

国内・海外のメディアリレーションズの違い

国内と海外でさまざまな違いがある分、メディアとのリレーション構築方法にも違いがあります。

海外のPRパーソン(=PR Specialist)に求められるスキルとはいったいどんなものなのでしょうか?以下の記事では、アメリカとヨーロッパの広報PR事情として、2つの機関で求められる広報PRスキルを紹介していますので、ぜひご覧ください。

海外のPRパーソンにはどんなスキルが求められている?

海外PRの具体的な5ステップ

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ここから、海外PRを成功に導くための5つの基本ステップを紹介します。

PR手法は基本的に日本国内でのPR活動とも共通していますが、文化やメディアの違いによって、それぞれ注意すべき点があります。詳しく見ていきましょう。

①PR戦略の立案

まず初めに、海外PRを展開する前に明確な戦略を立案することが重要です。

ターゲットとする市場の文化、言語、人種、消費者行動を深く理解し、それに基づいて具体的な目標とメッセージを設定します。戦略的には、ブランドのポジショニング、コアメッセージ、キャンペーンの目的を明確にし、どのメディアをターゲットにするか等を決定する必要があります。

②メディアリサーチ

効果的なメディアリサーチは、PR活動の成功に不可欠です。

対象国のメディア環境を調査し、主要な新聞、雑誌、オンラインメディア、ブロガーやインフルエンサーを特定します。これにより、どのメディアがターゲットオーディエンスに最も影響力を持つかを理解し、戦略的にアプローチを行うことができます。

③プレスリリース作成

プレスリリースは、企業のニュースや製品情報をメディアに伝えるための重要なツールです。

海外のメディアに対応するためには、適切に英語へ翻訳し、文化的ニュアンスを考慮した内容にする必要があります。プレスリリース作成時には、英語のプレスリリースの書き方を参考にしてください。

④プレスリリースの配信リスト作成・配信

プレスリリースが適切なメディアに届くよう、メディアの配信リストを作成することは非常に重要です。北米市場向けには、PR NEWSWIREやBUSINESS WIREなど、信頼できるワイヤーサービスを利用すると良いでしょう。

代表的なワイヤーサービスは以下の5つです。

・PR NEWSWIRE (CISION)
・BUSINESS WIRE
・GLOBENEWSWIRE
・EIN PRESSWIRE
・NEWSWIRE

各サービスの特徴や料金については「北米向けプレスリリース配信企業の比較」で詳しく解説しています。

⑤メディアアプローチ

最後に、メディアへの直接アプローチを行います。これには、プレスリリースの送付だけでなく、記者会見の開催、個別のメディア訪問、オンラインでのインタビュー提供などが含まれます。特に現地でのメディアとのリアルな接触は、関係構築に有効です。

以下の記事では、アメリカのシリコンバレーでキャラバンに挑戦した様子をまとめています。

関連記事:
【実践!シリコンバレーPR】アポなしでメディアキャラバンできるのか?
成功事例に学ぶ、海外プロモーション手法!海外進出に有効的なPR手法とは?

グローバル・パブリックリレーションズ(PR)を成功させるコツ

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グローバル・パブリックリレーションズ(PR)では、国や地域の多様な文化、政治、社会的背景を考慮しながら、いくつかのコツを押さえる必要があります。

国・地域ごとにカスタマイズしたアプローチをする

ここまででも述べてきましたが、グローバル・パブリックリレーションズは、国や地域によって大きく異なる文化やメディアの特性を考慮する必要があります。

例えば、アジアの市場では家族や共同体を重視する文化があるため、そのような価値観を反映したメッセージングが効果的です。一方、北米やヨーロッパでは個人主義が根強く、自由や個性を尊重するアプローチが求められます。

このように、各地域の社会や政治、宗教、生活習慣に合わせたカスタマイズされたPR戦略を立てることが重要です。

日本国内でも活動する海外メディアと接触する

国内の海外メディアとの関係を構築することは、海外市場へのPR活動において非常に有効です。

特に、日本に特派員を置く外国メディア(BloombergやReuters)は、その国の読者や視聴者に向けて日本のニュースを積極的に報じるため、これらのメディアを通じて情報発信することが、国際的な視認度を高める手段となります。

企業ホームページを活用した情報発信

企業ホームページは、グローバルな視点から見ても非常に強力なコミュニケーションツールです。

世界中からアクセスできるウェブサイトを通じて、企業は外国メディアや海外の様々なステークホルダーに対して、自社の活動や成果を広く紹介することができます。特に国際的な市場において、企業の事業分野や社会貢献活動は大きな関心を集める要素です。

例えば、エコ活動やサステナビリティ活動が高く評価されるヨーロッパ市場では、環境保護に関する取り組みや製品のエコフレンドリーな特徴を強調することが効果的です。一方で、技術革新を重視するアメリカ市場では、最新の技術開発やイノベーションにフォーカスしたコンテンツが好まれます。

さらに、英語多言語対応は必須であり、それによって地域ごとに異なるニーズや期待に応えることが可能になります。企業理念や戦略に関する情報は、ブランドの一貫性を保つために英語全言語で共通のメッセージを伝えるべきですが、文化や地域の特性を考慮に入れてカスタマイズすると良いでしょう。

マルチチャネルであることを理解する

現代のメディア環境は、テレビ、ラジオ、インターネット、ソーシャルメディアなど多岐にわたります。

それぞれのチャンネルが異なるタイプの視聴者や読者にアクセスするため、これらを統合的に活用する、つまりマルチチャネルを理解することでメッセージの影響力を最大化できます。

特にデジタルメディアの利用が増加している地域では、オンラインプラットフォームを中心に戦略を練ることが効果的です。

関連記事:海外SNSマーケティングで成功する5つのポイント!日本と海外の違いを解説

現地のPR会社と協力する

現地の特性を熟知し、最新のPR手法に精通している現地のPR会社と協力することは、国際的なマーケティング戦略において非常に有効なアプローチとなります。

現地のPR会社は、その地域のメディアの動向や消費者の嗜好、コミュニケーションスタイルを把握しており、これらの情報を活用して効果的なメディアリレーションズ戦略を構築することが可能です。文化的な誤解を避け、ブランドメッセージが正しく伝わるように調整する役割も担います。

現地のPR会社と協力することは、単にメディア戦略を効果的に進めるためだけでなく、市場のニーズや期待に応じて製品やサービスを適切に調整し、地域コミュニティとの良好な関係を築く上での重要なステップです。

シェイプウィンは、カナダ・バンクーバーにも支店を持ち、現地のネイティブスピーカーと共に、日本から海外進出を目指している企業に向けて、これまで200社以上の日本企業・グローバル企業のPR支援の実績があります。海外進出を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

北米PRに強いPRエージェンシーの選び方

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北米市場へのPR展開を計画する際、適切なエージェンシーを選ぶことは成功の鍵です。ここでは、北米に特化したPRエージェンシーを選ぶ際の重要なポイント3つを紹介します。

①現地の文化やビジネス習慣、メディアに詳しいスタッフがいるか

北米の文化、市場、メディア環境は複雑で、地域ごとに大きく異なります。

そのため、単に英語言語が流暢な通じるネイティブがいるかどうかではなく、現地の文化やビジネス慣習、メディアの特性に精通しているスタッフがいるエージェンシーを選ぶことが重要です。

そのエージェンシーが北米各地の市場に適した戦略を持っているかどうかを、事前に確認することが重要です。

②海外支援の実績があるか

エージェンシーを選ぶ際には、その実績と経験を詳しく調べることが不可欠です。

具体的には、過去に取り組んだプロジェクトの成果や、顧客からの推薦、案件の規模と種類、取り扱った業界などを見ることで、そのエージェンシーが自社のニーズに合っているかを評価できます。

また、特にターゲットとしている海外市場で成果を上げているエージェンシーを選ぶことで、目的に応じた専門性の高いサービスを期待できます。

③費用感は想定内か

北米でのPR活動は、日本国内でのPRに比べて費用が高くなる傾向にあります。

一般的に、PRエージェンシーのリテーナー契約は月額80万円から始まることが多いですが、通貨や物価が異なる分、北米では平均して1万2000ドル(約180万円)からとなることも少なくありません。そのため、予算計画を事前にしっかりと立て、提供されるサービスの範囲とその効果を考慮することが必要です。

関連記事:
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よくある質問

グローバル パブリックリレーションズ  PR よくある質問

「PR」とはどういう肩書ですか?

「PR」とはパブリックリレーションズ(Public Relations)の略で、広報活動を通じて企業や組織のイメージやブランドを形成、維持、改善する役割を担うプロフェッショナルのことを指します。

PR担当者は、メディア戦略の策定、イベントの企画、危機管理、コンテンツ制作などの業務を行い、メディア、顧客、投資家、従業員などの公衆との間の効果的なコミュニケーションを構築します。

PRの業務は何ですか?

PRの業務は非常に多岐にわたりますが、主に以下の活動が含まれます。

・メディアリレーションズ
プレスリリースの作成と配布、ジャーナリストとの関係構築、メディア露出

・イベントの企画と実施
製品発表会、記者会見、プロモーションイベントなどを通じて、ブランド認知度の向上

・危機管理
ネガティブな報道やスキャンダルが発生した際に、企業の評判を守るための迅速な対応

・社内コミュニケーション
社内のコミュニケーション戦略を策定し、従業員間の情報共有と一体感の促進を図る

・SNSマーケティング
ソーシャルメディアやブログを通じたオンラインでのマーケティング

PR会社は何ができますか?

PR会社は、クライアントの公共イメージとブランド戦略の構築を専門的に支援します。

具体的には、戦略的なコミュニケーション計画の策定、メディアとの関係構築、イベントの管理と実行支援、各種コンテンツの制作、市場調査と分析、ブランディングとアイデンティティの強化、危機対応プランの開発と実施が含まれます。

まとめ:地域ごとにカスタマイズされたPR戦略が必要

グローバル パブリックリレーションズ PR

世界市場において競争を勝ち抜くためには、国境を越えたグローバル・パブリックリレーションズ戦略が不可欠です。しかし、異文化を理解し、社会情勢をもとに自社で海外PRの戦略を練ることは容易ではありません。

多岐にわたる文化的背景を持つ市場で自社の認知度を高めるためには、地域ごとにカスタマイズされたアプローチが求められます。特に、日々進化するデジタルメディアの世界では、常に最新のトレンドをキャッチアップし、メディア戦略を展開する必要があると言えるでしょう。

カナダ・バンクーバーに支店を持つシェイプウィンでは、このような課題を解決するために、現地のネイティブスピーカーと連携しながら、海外進出を目指す企業のPR・マーケティングをワンストップでサポートしています。

SNS・PR・デジタルマーケティング、3つの視点を熟知している会社だからこそ、総合的な視点から企業のサポートを行っています。まずは相談からお気軽にお問い合わせください。
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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。