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メディアキャラバン、記事掲載獲得の確度を上げる方法

メディアキャラバン記事掲載

プレスリリース配信は祈るだけ?

広報PR活動においてプレスリリース配信は基礎中の基礎。プレスリリースを配信してから記事掲載までいつも祈るような気持ちで待っているという方も多いと思います。

そんなストレスから解放してくれるのが、メディアキャラバンという手法です。プレスリリース配信前にメディアキャラバンをすれば、メディア側のニーズがつかめるため、メディアに刺さりやすいリリースを作ることができます。この記事では、メディアキャラバンについて基礎的な話題からメディアのアポ取りまでご紹介します。

メディアキャラバンの方法、何をするの?

メディアキャラバンヒアリング

キャラバンというと車のブランドみたいですが、ここでは「隊商:隊を組んで旅をする商人」を意味します。つまり、メディアを1社ずつ回って自社のニュースを売り込むことであり、その様子からメディアキャラバンと言われています。

具体的にメディアキャラバンでどのような活動をするかというと、ニュースの素材となる資料やサンプルの準備、各メディアへ訪問のアポ取り、アポが取れたメディアを訪問して説明するという流れとなります。メディアキャラバンの最終目的は記事化です。しかし、記者とアポが取れたからといって記事になるわけではありません。

メディアキャラバンで大事な事は、自分たちのニュース素材がそのメディアに刺さるのかを確かめ、どんなニュース素材があれば取材や記事化に繋がるのかを聞き出すことです。実際に記者やディレクターと話をすると、いろいろな質問をいただきます。さらに、こんな感じの事例や会社があれば記事化できそうだといった取材をするために足りていない素材や情報などの記事にしてもらうための条件を聞き出すことができればメディアキャラバンはひとまず成功です。

訪問したメディアから出てきた宿題を持ち帰り、取材・記事化に必要な素材を集め、再度メディアに提案する流れとなります。この流れを繰り返すことでメディア側との関係が深まり次のニュースリリースの際も提案しやすくなります。

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記者のアポ取り、メディア訪問はどうやってやるのか?

メディアのアポ取り電話

メディアキャラバンをする際に一番大変なのがメディア(記者やディレクター)のアポ取りです。記事の企画調査・取材・編集会議と忙しくしているメディアに時間をさいてもらうのは至難の業です。広報担当者の方で一番苦労している事の一つがアポ取りだと思います。

アポ取りで重要なのが、どの媒体のどのコーナーに取り上げてほしいのか、どのような記事イメージ(どのように取り上げられると読者のためになるか)を明確にしてから電話をすることです。「新商品ができるんで会ってもらえませんか?」では当然のことながらアポは取れません。

次にアポを取る相手です。イベントなど知り合った記者は連絡もしやすいと思いますので、まずそこから攻めるのも手です。知り合いの記者がいない場合は、代表電話に電話をして担当者に繋いでもらうことができます。また、記事を執筆した記者の名前が入っている署名記事を探してその記者宛に電話をすることも可能です。

アポとか苦手だな〜という方はPR会社を使って代わりにアポを取ってもらう事もよいでしょう。PR会社はいろいろな話題で常日頃から記者にアポを取っているため、企業の広報担当者では難しいメディアのアポ取りが可能です。弊社でもなかなかアポの取りづらいメディアとして、ワールドビジネスサテライトや日経新聞、ダイヤモンドなどへのアポイントを代行してクライアントと共にメディアキャラバンをしています。

関連記事:メディアリレーションズとは?広報担当者のための用語解説

メディアキャラバンの効果

メディアキャラバンはプレスリリースを配信するだけと比べて何倍も労力がかかるPR活動です。サービスローンチしたときなどはプレスリリース配信だけでもメディアに取り上げてもらえますが、その後は大きなニュースが少なくなり、メディアに取り上げられる数も少なくなります。

メディアキャラバンの大きな効果は2つです。実際にメディアと会って時間を掛けて説明するため自社サービスや活動についてメディアに深い理解を促すことができます。

さらに、メディア側のニーズを聞き出すことで次にどのようなニュース素材を準備すべきかといったことや今後の広報活動のヒントが得られます。

メディアキャラバンというと広報でも営業をする時代になったということです。

メディアキャラバンを続けることで、メディア側の自社のファンを増やすことができ、結果的に記事として大きく広がることが期待できます。少ない人数でもかまいませんので、自社を取り上げてくれた記者や近しい話題を書いている記者を見つけてメディアキャラバンをしてみてください。プレスリリース配信のみのPR活動を卒業すればよりおもしろいPRの世界が見えてくるはずです。

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神村 優介
徳山工業高等専門学校卒業。在学中にNHK高専ロボコン出場経験を生かしたロボット教育ビジネス「MAKE21」を始める。2005年にこのビジネスで経済産業省後援のドリームゲートビジネスプランコンテストの中国地区大会で最優秀賞を取得。その後、株式会社セガトイズに入社し、玩具の企画開発マーケティングを担当。お風呂で使える家庭用プラネタリウム「ホームスターアクア」をプロデュースし、年間15万個出荷の大ヒットを記録。独立後、広報PRを中心にマーケティング企画支援を行うシェイプウィン株式会社を24歳で設立。これまでにChatWorkやスマレジ、TEMONAなどスタートアップの広報PRやマーケティングを支援。