「プレスリリース配信サービスが多すぎて、どれを選べば良いかわからない…」と迷ったことはありませんか?
今回の記事では、費用・特徴・対象・メリット・デメリットの4項目の観点から、おすすめのプレスリリース配信サービス10社を目的別に比較します。また、後半には無料で配信できるサービスも紹介しています。
プレスリリースの配信は一度きり。メディアに掲載され企業としての結果につながるよう、あなたのPRに合った配信サービスを見つけてからプレスリリースを配信することをお勧めします。
※本記事は、2024年4月時点の情報です
プレスリリース配信前に知っておきたい基本情報
まず初めに、プレスリリースを配信する前に必要最低限知っておきたい基本情報を簡単に紹介します。
プレスリリース配信サービスとは
プレスリリース配信サービスは、企業や組織が自らのニュースをメディアへ効率的に伝えるためのウェブベースのプラットフォームです。
これらのサービスを使用することで、ユーザーは自身のプレスリリースをオンライン上で公開したり、記者や編集者をはじめとするメディア関係者へ直接、メールやFAXを通じて情報を送信することが可能になります。
本記事ではプレスリリース配信サービスの比較についてフォーカスしていきますので、「そもそもプレスリリースの配信とは何か?」基本情報を知りたい方は、まず初めに以下の記事をご確認ください。
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プレスリリース配信サービスの選び方
数多くのプレスリリース配信サービスからどのサービスが自社に適しているのかリサーチするのには時間と工数もかかります。主に以下の4項目を基準としてリサーチすると良いでしょう。
①価格
有料サービスの相場は一件あたり約2.5万円から3万円です。中には1万円の定額制サービスもありますが、提供されるサービス内容を考慮して選ぶことが重要です。
②プランの多様性
配信プランには、単発配信、月額定額制、年間契約などがあります。発信頻度に合わせて最適なプランを選びましょう。
③提携メディアの範囲
各サービスで提携しているメディア数は異なりますが、必ずしも多ければ良いわけではありません。自社の目的に適したメディアに絞って配信することが肝心です。
④サポート体制や追加オプション
サービスによって提供されるサポートやオプションは様々です。初心者には手厚いサポートを提供するサービスが適していることもあります。手間を省くサービスを選ぶのも一つの方法です。
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プレスリリース配信サービスの比較
それではここから、プレスリリース配信サービスを目的別に費用・特徴・対象・メリット・デメリットの4項目から比較していきます。
①手軽に王道に配信したい方向け!安心の大手配信サービス5社
②海外にもアプローチしたい方向け!海外にもアプローチ可能な配信サービス2社
③コストを抑えたい方向け!無料版を提供している配信サービス4社
手軽に王道に配信したい方向け!安心の大手配信サービス5社
まずは主要の配信サービスで安心して配信したいという方に向けて、大手プレスリリース配信サービス5社を紹介します。
①PR TIMES
・国内上場企業の40%以上が利用する王道の配信サービス
広報担当者であれば知っているであろう「PR TIMES」。国内上場企業の40%以上が利用するプレスリリース配信サービスで、配信の結果測定だけでなく、効果的なリリース配信をするためのアドバイスを受けることもできます。
特徴 | 国内最大級のメディアリーチを誇り、多様な業界への広報活動に対応 |
対象 | 企業・個人事業主全般 |
メリット | 幅広いメディアとの連携があり、高い露出が期待できる |
デメリット | コストが高めで、小規模事業者には負担になる可能性がある |
料金 | 1配信:30,000円〜 |
URL | https://prtimes.jp/ |
②valuepress!(バリュープレス)
・登録企業数が50,000社を超える国内最多の利用者数
ValuePress!は、登録企業数が50,000社を超える国内で最も利用者数が多いプレスリリース配信サービスです。
大手企業から特に中小企業まで幅広く支持されており、安価な利用料金と全国紙からニッチなメディアまで11,000件以上の豊富なメディアリストを背景に最大1,000名の記者への配信が可能です。
初心者に優しいサポートも魅力の一つで、専属のプロによるリリース作成代行や添削、記者への個別コンタクトといったサービスでメディアへ訴求します。
特徴 | 全ジャンルのメディアに対応。初心者向けの充実したサポートサービスを提供 |
対象 | 大手企業から中小企業まで幅広い |
メリット | 幅広いジャンルのメディア提携があり、記事になる確率が高い。利用料金が比較的安価 |
デメリット | 非常に専門性の高いメディアへの露出が目的の場合は、適切なメディア選定が必要 |
料金 | 1配信:30,000円〜 |
URL | https://www.value-press.com/ |
③Digital PR Platform(PRオートメーション)
・国内初の機能を多数採用したクラウド広報・PRツール
Digital PR Platform(PRオートメーション)は、PR会社が提供する配信サービスで、独自のクラウドツール「PRオートメーション」を使用して、全てのプレスリリース関連業務を網羅します。
大手企業を多数クライアントに持ち、日経・読売・朝日・毎日・産経など主要新聞のニュースサイトとの提携があります。業界初の機能を備え、リリースの既読率測定や最適なメディア選定機能を利用して効率的な配信が行えるのが強みです。
特徴 | 独自のクラウドツールを駆使し業界初の既読率測定機能やメディア選定機能を搭載 |
対象 | 大手企業から中小企業まで幅広い |
メリット | 最適なメディア選定機能など、最先端技術を駆使してリリース配信をサポートしてくれる |
デメリット | 費用が月額10万円(税抜)からと少し高め |
料金 | 1配信:100,000円〜 |
URL | https://pr-automation.jp/prautomation/ |
④Dream News(ドリームニュース)
・期間内は何回配信しても定額15万円!コストパフォーマンスが優れた配信サービス
Dream Newsは業界大手の中で最も手頃な価格を誇り、15,000円で30日間の無制限配信を可能にしています。全国のメディアにリーチし、自社のメディアリストを用いた一括配信もサポート。
迅速な配信とコストパフォーマンスを求める企業に理想的なサービスです。
特徴 | 業界大手の中で最もリーズナブルな価格設定 |
対象 | 大手企業から中小企業まで幅広い |
メリット | 幅広いジャンルのメディアとの提携があり最適なメディア選定可能 |
デメリット | 専門性の高いメディアへの露出が目的の場合は適切なメディア選定が必要 |
料金 | 月額:15,000円〜 |
URL | https://www.dreamnews.jp/ |
⑤@Press(アットプレス)
・国内トップクラスの掲載率を誇るプレスリリース配信サービス
アットプレスは業界で最も掲載につながることで知られており、その秘訣は記者への個別ヒアリングとニーズの把握にあります。1回の配信で最大200記事を獲得するなど、その実績は群を抜いています。
幅広いジャンルのメディアとの提携と、記者目線の校正サービスにより、あらゆる企業のニュースが適切なメディアに届きやすい環境を提供しています。
特徴 | 日本で最も記事・取材につながる実績を持つ |
対象 | ウェブメディアを中心にアプローチしたい方、とにかく掲載実績が欲しい方 |
メリット | 掲載率の高さ |
デメリット | 高度なサポートサービスがあるが、他のサービスに比べると料金が高め |
料金 | 1配信:30,000円〜 |
URL | https://www.atpress.ne.jp/ |
海外にもアプローチしたい方向け!海外にもアプローチ可能な配信サービス2社
次に、海外へのリーチに強いプレスリリース配信サービスを紹介します。海外向けサービスの場合、海外のメディアと繋がりのある配信サービスを選ぶことは必須と言えるでしょう。
①共同通信PRワイヤー
・海外へ配信したいならこれ!中立性と信頼性の高いメディアの視点を持つ配信サービス
共同通信PRワイヤーは、共同通信グループの運営による高い信頼性を活かしたプレスリリース配信サービスです。
報道機関としての中立性と情報の質を重視し、国内外のメディアへ正確かつ迅速に情報を届けることが可能。全国紙や地方紙のニュースサイトからポータルサイトのニュースコーナーでの配信を中心にしていますが、特に海外向けの配信に強みがあり、翻訳から配信まで一貫したサービスを提供しています。
特徴 | 運営母体がメディアであるため発信元の信頼性が高い |
対象 | 海外・全国地方紙にも幅広くアプローチしたい方 |
メリット | 海外向けのプレスリリースに特化しており国ごとの翻訳オプションも提供 |
デメリット | 他社と比較して料金がやや高く設定されている |
料金 | 78,000円×3回で234,000円(税抜)(スポット会員スタンダードプラン) |
URL | https://kyodonewsprwire.jp/corp/ |
②JCN Newswire
・国際的なメディアリーチをアジア市場を中心に提供
JCN Newswireは、アジアを中心に400以上の主要金融情報サイトや7,000以上の刊行物に配信する国際的なメディアリーチを提供するサービスです。
ロンドン証券取引所とも協力し、規制に適合した情報開示サービスを行っています。初めてプレスリリースを利用する企業もサポートし、コンサルティングや制作支援をしています。
特徴 | アジア市場を中心に国際メディアとも繋がりがあり、 ロンドン証券取引所とも連携する規制適合の情報開示サービスを行っている |
対象 | アジアを中心とした海外にアプローチしたい方 |
メリット | グローバル展開を考える企業に最適で海外メディアへのリーチが強い |
デメリット | 国内メディアへの露出は限定的 |
料金 | 問い合わせが必要 |
URL | https://www.jcnnewswire.com/japanese/ |
コストを抑えたい方向け!無料版を提供している配信サービス3社
最後に、無料で配信できるプレスリリース配信サービスを紹介します。無料で配信できると聞くと魅力的に感じてしまいますが、それぞれ使用時の注意点もあるのでぜひ確認してください。
①PR-FREE(ピーアールフリー)
・会員登録不要で手軽に利用できる無料配信サービス
PR-FREE(ピーアールフリー)は、利用料金一切なしでプレスリリースを配信できる無料のサービスです。SSL化とスマホ対応が施されたユーザーフレンドリーなプラットフォームで、SEO効果やSNSでの拡散効果も期待できます。
ただし、内容確認後の掲載となるため、即時掲載はされず、掲載日時指定や掲載後の修正、削除はできません。
特徴 | 登録不要で完全無料でプレスリリースを多様なメディアへ効果的に配信できる |
対象 | フリーランス、個人事業主、スタートアップ企業、小中規模事業者 |
メリット | SEO効果が期待できるリンク掲載や、SNSでの拡散効果もあるため、 広範囲にわたるアプローチが可能 |
デメリット | 即時掲載はされず、掲載日時指定や掲載後の修正、削除ができない |
料金 | 無料 |
URL | https://pr-free.jp/ |
②ツナググ
・最短1分程度でスピーディーに掲載
ツナググは、事前の会員登録なしで誰でも利用可能な無料プレスリリース配信サービスです。毎月3回までの配信は無料で、最短1分程度でスピーディーに掲載可能。
広告バナーのないシンプルで見やすいページ構成を心がけ、追加オプションでSNSへの自動配信も可能にしています。このサービスを利用することで、メディア関係者や潜在顧客へのPRが期待でき、インプレッション数の増加を見込むことができます。
特徴 | 登録不要で最短1分で掲載可能 |
対象 | フリーランス、個人事業主、スタートアップ企業、小中規模事業者 |
メリット | 広告バナーなしでページが見やすい。追加オプションでSNS上でもリーチ可能(※) |
デメリット | 無料配信は毎月3配信まで |
料金 | 無料(※追加オプション1,000円) |
URL | https://press.portal-th.com/ |
③ぷれりり(PRERELE)
・完全無料で個人情報不要の配信サービス
ぷれりり(PRERELE)は会員登録不要で完全無料のプレスリリース配信サービスです。SSL化された安全なプラットフォームで、シンプルなフォームからリリース内容を入力するだけで簡単に投稿ができます。
投稿された内容は審査後に公開され、規約に反する内容があった場合は削除される可能性があります。公開後の修正や削除は基本的にできないため事前の準備が必要ですが、変更や削除が必要な場合は有料で対応可能です。
特徴 | 会員登録不要で完全無料利用可能 |
対象 | フリーランス、個人事業主、スタートアップ企業、小中規模事業者 |
メリット | シンプルな入力フォームで簡単投稿、95%以上の審査通過率 |
デメリット | 公開後の修正や削除不可、変更や削除は有料で対応 |
料金 | 無料 |
URL | https://www.prerele.com/ |
無料版プレスリリース配信サービスを利用する時の注意点
無料での配信は、配信先のメディア数が限られており、有料サービスに比べると掲載される可能性は低く、どのメディアに配信されるか明らかにされない場合が多く、ターゲット層に適切にリーチすることが難しいです。また、一部のサービスでは無料と有料の両方を利用することが契約上禁止されている場合もあります。
無料配信サービスも一定のニーズには応えられるかもしれませんが、プレスリリースが目的のオーディエンスに届かなければ、そのプレスリリースは意味がなくなってしまいます。
プレスリリースの配信は一度配信してしまったらやり直すことができないので、一度きりのチャンスでより効果的な結果を求めるなら、有料サービスの選択をお勧めします。
1度しか配信できないプレスリリースを成功させるにはPR成功率9割以上のシェイプウィンのプレスリリース作成代行サービスもおすすめです。
プレスリリース配信にまつわるよくある質問
最後に、プレスリリースの配信にまつわるよくある質問を紹介します。
プレスリリース配信とはなんですか?
プレスリリースの配信は、企業や組織が新製品の発売、イベントの告知、重要な業績や変更などの情報を報道機関や一般に広く伝えるための手段です。この情報を正式な形で発信することにより、メディアを通じての露出や認知度向上が期待できます。
プレスリリースの配信にかかる費用はいくらですか?
プレスリリースの配信にかかる費用は、サービス提供者や配信の範囲、提供される追加サービスによって大きく異なります。無料の配信サービスもありますが、有料サービスでは数万円から数十万円の範囲で費用が発生することが一般的です。具体的な費用は、配信を希望するサービスのプランを確認する必要があります。
プレスリリースを配信する時は何曜日がいいですか?
プレスリリースを配信する最適な曜日は、一般的に週の真ん中、火曜日から木曜日が効果的とされています。月曜日は週末のニュースで忙しいことが多く、金曜日は週末に向けて注目が低下する傾向があるためです。
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プレスリリースは必要ですか?
プレスリリースの配信は、新しい製品やサービスの発表、重要な業績やイベントの告知など、公衆の関心を引く可能性がある内容を持つ場合は、メディアや一般に情報を広めるために非常に有効です。
プレスリリースとニュースリリース、ニュースレターの違いとは?
まとめ:目的に合わせて配信したプレスリリースの効果は絶大
ここまでで紹介してきた通り、プレスリリースの配信サービスにはそれぞれ特徴があり、メリットがあればデメリットもあります。
プレスリリース配信を開始する前に、自社の目的を明確にし、どのメディアをターゲットにしたいのか、どのくらいサポートが必要になるのかを確認しましょう。目的に合わせて効果的にプレスリリースを配信した場合、その効果は絶大です。
プレスリリースの配信を単なる作業と捉えずに、PR戦略の鍵として取り組むことをお勧めします。