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どのPRエージェンシーに依頼すべき?広告代理店との比較も含めて解説!

PR エージェンシー

近年、デジタル分野の発展が進む中でPRの可能性も急速に広がり、多くの企業がPRをビジネスに活かすようになりました。しかしPRと一言でいっても、その方法や戦略は多岐にわたります。

特に自社に専門のPR部署がない方は、「広告会社とPRエージェンシーのどちらに依頼すべきなのか」「どんなPRエージェンシーに依頼するのがベストなのか」など、さまざまな疑問があるでしょう。

この記事では、そもそもPRエージェンシーとは何か、広告代理店との違いを比較しながらPRエージェンシーの業務内容やメリットについて解説します。

また、最後にはPRエージェンシーの選定ポイントまで1から紹介していますので参考にしてください。自社に最適なPRエージェンシーを見つけることで、自社の可能性を最大限に広げていきましょう。

PRエージェンシーとは?

PRエージェンシーとは

企業や団体が公衆との関係(Public Relations)を構築、維持、向上させるための戦略や活動を専門的にサポートする会社です。

これらのエージェンシーは、メディアリレーションズ(報道機関との関係構築)、イベントの企画・運営、ソーシャルメディア戦略の策定、危機管理、ブランドの認知度向上など、様々なサービスを提供します。まず始めに、PRエージェンシーとは何か、基本的な内容を理解していきましょう。

PRエージェンシーの歴史

PRエージェンシーの歴史は、1900年代まで遡ります。当時のPR活動は、主に企業のイメージ管理と危機対応に重点を置いていましたが、時代と共に、戦略的なブランドコミュニケーション、消費者との直接的なエンゲージメント、デジタルメディアを活用したマーケティング戦略へと進化してきました。

PRエージェンシーの形態は、統合と分散を繰り返しながら発展してきたことが特徴であり、現代ではグローバルなネットワークを持つ大手エージェンシーから、特定分野に特化したボティークエージェンシーまで様々なタイプが存在します。

PRエージェンシーの歴史は、社会の変化とともに進化し続けており、企業と公衆との関係を築くための新しい方法を常に模索しています。現代では、デジタルメディアとソーシャルメディアの影響力が増していることから、PRエージェンシーの役割はさらに重要になっています。

PRと広告の違い

PRと広告は、しばしば混同されがちですが、根本的な違いがあります。

広告は、特定の商品やサービスを宣伝し販売を促進することを主な目的とします。そして、企業がメディアスペースや時間を購入し、自らの製品やサービスを直接的に宣伝するため、掲載するためにはまず広告枠の購入が必要です。

一方PRは、企業や組織のイメージやブランドの認識を構築・維持し、公衆との信頼関係を築くことを目的とします。

メディアを通じて企業や製品に関する情報やニュースを公衆に伝えることで、間接的に公衆の意見や認識を形成しようとするアプローチで、プレスリリースの作成、記者会見の開催など情報を有効に伝えるための準備には費用がかかりますが、その費用は広告のそれに比べて格段に少ないと言えます。

PRの目的は、信頼性のある第三者からの推薦を通じて、公衆の信頼と理解を獲得することにあり、その効果は長期的に測られます。

関連記事:広告と広報PRの違い

広告代理店とPRエージェンシーの違い

広告代理店とPRエージェンシーの違い

広告代理店とPRエージェンシーは、共に企業のマーケティング戦略を支援する役割を担っていますが、そのアプローチやビジネスモデルには顕著な違いがあります。それでは詳しく見ていきましょう。

ビジネスモデルの違い

広告代理店とPRエージェンシーは、ビジネスモデルにおいて大きな違いがあります。

広告代理店のビジネスモデルは、主に広告スペースや時間の購入と販売に基づいていますが、一方PRエージェンシーは、提供するサービスに基づいた料金体系から費用が発生しており、メディア掲載そのものからは費用を伴わないビジネスモデルです。

以下は、それぞれのビジネスモデルを比較したものです。

広告代理店とPRエージェンシーのビジネスモデル
広告代理店とPRエージェンシーのビジネスモデル

業務内容の違い

ビジネスモデルと同様に、広告代理店とPRエージェンシーの業務内容も大きく異なります。以下のように掲載までのフローを時系列で見ると、それぞれのアプローチの違いがより明確になります。

PRエージェンシーと広告代理店の業務内容の違い
PRエージェンシーと広告代理店の業務内容の違い

上記から、広告代理店は有料の広告スペースを利用して直接的に製品やサービスを宣伝することに重点を置いていますが、一方PRエージェンシーは、メディアを通じてクライアントのストーリーやメッセージを間接的に伝えることに焦点を当て、長期的なブランドイメージの構築に貢献していることがわかります。

期待できる効果の違い

広告代理店は、直接的にコントロールされたメッセージを通じて、短期間でのブランド認知度の向上や販売促進を期待できます。

広告キャンペーンは、ターゲットとなる消費者に対して直接的に製品やサービスをアピールし、即時の結果を求める場合に効果的です。

一方、PRエージェンシーでは、企業や製品の公衆に対する長期的なイメージ構築やブランド価値の向上を期待できます。PR活動は、信頼と信用の構築に時間を要しますが、メディアや公衆からの推薦を通じて得られる認知度と信頼性は、長期的に企業の価値を高める効果があります。

実際に何をする?PRエージェンシーの主な業務内容

PRエージェンシーの主な業務内容

では実際に、PRエージェンシーに依頼した場合はどのような業務を代行してくれるのか。PRエージェンシーの役割は、企業の市場リサーチ、掲載クリッピング、PR戦略の立案まで多岐にわたります。一つひとつの業務内容とその目的を確認していきましょう。

メディアモニタリングを通じた戦略策定

掲載クリッピングを活用してメディアモニタリングを行い、メディアの反応を分析します。これらの情報をもとに戦略を練ることで、企業のメディアアプローチ戦略に役立てることができます。

また、メディア掲載の状況は経営戦略全体に影響を与える要素です。広報担当者としてその情報を経営層などに報告することも重要な役割と言えるでしょう。

SNS・オウンドメディアの運用と管理

PRエージェンシーのSNS運用とオウンドメディア運用は、デジタル時代のコミュニケーション戦略において中心的な役割を果たします。

SNS運用では、InstagramやFacebookなどのプラットフォームを活用して、ターゲットと直接的なコミュニケーションを取ることができます。

オウンドメディア運用では、企業ブログやウェブサイト上での記事作成、ビデオコンテンツの制作などを通じて、企業独自のコンテンツからブランドの物語や価値観を伝えることができます。

そして、SNSとオウンドメディアは相互に連携させることが重要です。例えば、オウンドメディアで公開されたコンテンツをSNSで共有することで、より広い層のユーザーにリーチすることが可能になります。このような統合的なアプローチは、PRエージェンシーが提供するデジタルメディア戦略の中核となる要素です。

メディアアプローチやメディアリレーションの構築

プレスリリースの作成からメディアへの情報提供、記者会見のオーガナイズまで、メディアとの良好な関係を築き、企業のメッセージを効果的に伝えます。メディアとの関係構築の詳細については、別の記事で詳しく説明しています。

関連記事>>メディアリレーションズとは?広報担当者のための用語解説

イベント企画・運用

イベントの開催は、企業とそのステークホルダー間の関係を強化する機会ですので、企業のPRにとっても必要不可欠な要素です。自社で行うにはハードルが高いことが多いため、PRエージェンシーに企画・運用を依頼することで、ブランド認知度の向上や製品の宣伝をサポートします。

具体的には、特定テーマに関するメディアセミナーの開催や記者発表会、メディアセミナー、メディアキャラバン、プレスツアーなどが含まれます。

危機管理・クライシスマネジメント対応

危機管理広報は、企業が直面する不祥事やトラブルに対応し、企業の評判を守る重要な役割を担います。PRエージェンシーは事態の分析から、対外的なコミュニケーション戦略の立案、メディア対応、ステークホルダーへの情報提供までをサポートします。

例えば、製品のリコールや企業の不祥事が発生した場合、迅速かつ適切な情報公開や説明、謝罪の方法を計画し、企業の信頼回復に努めます。危機管理広報は、企業の持続可能な評判管理のために不可欠です。

市場分析

市場調査により、競合状況や消費者のトレンドを理解し、ターゲット顧客のニーズに合ったキャンペーンの企画を行います。新製品のポジショニングやマーケティング戦略の策定などもここに含まれます。

広報部署のみだとなかなかマーケティング分野まで対応することは難しいと思いますので、とても重要なポイントとなります。

ただし、専門的なPRエージェンシーの場合はこのようなマーケティング分野まで網羅していない可能性もありますので、事前にPRエージェンシーがどこまで対応できるのか、注意が必要です。

PRエージェンシーを使うメリット

メリット

ここまで解説してきたことを踏まえたうえで、ここからはPRエージェンシーに依頼するメリットについて具体的に紹介していきます。

メディアとの関係構築

PRエージェンシーはすでに多くのメディア関係者と継続的な関係を築いています。これらの既存の関係を利用して、クライアントのプレスリリースやストーリーがメディアに刺さりやすくなると言えるでしょう。

実際に知識や経験のないPR担当者が、メディアリサーチ、電話掛けなどを1から行おうとすると非常に時間がかかります。また、特に主要都市のメディアは代表電話などに問い合わせても直接記者に繋がることが難しく、労働時間の費用対効果を考えるとPRエージェンシーに依頼するメリットを感じることができるかと思います。

戦略的なPRで企業価値向上

専門的な知識や経験をもとにしたPRエージェンシーがPR戦略を立てることで、メディア露出のみならず、企業の信頼や社会的価値を高めることができます。

具体的には、目的や企業の特性を理解したPR戦略を立案することができるので、ターゲットに合わせて適切なコミュニケーションをとります。

それぞれのステークホルダーやメディアが価値を感じる情報を提供することで、企業はステークホルダーから信頼を得てブランディングの向上にも繋がるでしょう。

長期的な顧客関係の構築は、多くのファン層を生み出し、最終的に売上の向上にも貢献します。

時間とコストの効率化

自社でPR活動を行う場合、多くの場合が既存の人数で賄うことができず、新たに人材を雇用したり、既存のスタッフの業務負担が増えています。

初期投資として費用はかかりますが、PRエージェンシーにPR業務を依頼することで、専門知識はもちろんのこと、最新のトレンドやメディアの動きを活用してPR戦略を立てることができます。これらの効果は、投資した費用以上の価値を期待できます。

PRエージェンシーの3つの種類

会社

PRエージェンシーは、サービス内容や強みなどの観点から大きく分けて3つの種類に分類できます。

自社のビジネスニーズやターゲット市場に合わせて適切なPRエージェンシーを選ぶことが重要になりますので、それぞれの特色やメリットを理解していきましょう。

ワンストップサービス型

ブランドの認知度向上からメディアリレーション、イベント管理、デジタルマーケティングに至るまで、PRに関連するあらゆるサービスを提供します。

大規模なキャンペーンの実施や、複数のチャネルを通じて一貫したメッセージを発信することを目指す企業に適しています。広範囲にわたるサービスを一元管理できるため、時間とコストの効率化が期待できます。

専門分野特化型

特定の業界や特定のPR活動(ソーシャルメディアマーケティング、クライシスコミュニケーション、公共政策など)に特化しています。

これらのエージェンシーは、その分野における深い知識と経験を活かして、高度にカスタマイズされた戦略を提供することができます。特定の目的を持つ企業や、特化した知識が必要なプロジェクトに最適です。

また、医薬品業界やテクノロジー分野など特定のニーズに特化したサービスでは、業界特有の規制やトレンドの理解が非常に重要です。これらを専門知識を持った会社がその強みを活かしPR戦略を実施しますので、目的やマーケットが明確になっている会社などには適していると言えます。

ハイブリッド・網羅型

総合的な戦略立案から特定の専門領域における深い分析まで、幅広いニーズに対応するタイプのエージェンシーです。異なる業界や市場、特殊な要件を持つプロジェクトに対して、カスタマイズされたソリューションを提供することができます。

特に複雑で変化しやすい環境や、複数の要件を同時に満たす必要がある場合に有効です。ハイブリッド・網羅型は、その適応性と総合的な視点で、一つの分野に限定されず、広範な問題解決能力を持つとされます。

企業PRでは、これらのPR業務のどれか一つに注力するのではなく、総合的なPR戦略を立てていくことが大切ですので、数は少ないですが効果が出やすいタイプとも言えるでしょう。

シェイプウィンでは、パブリックリレーションズをベースに、PR・SNS・SEO戦略をお客様ごとに効果的に組み合わせ、戦略から実行まで丸ごとサポートしています。通常有償のコンサルティングを初回に限り1時間無料で実施もしていますので、お悩み事があればお気軽にお問合せください。

依頼時のよくある悩みと、後悔しないための選定ポイント

ポイント

ここまでの記事を読んできて、専門的なPRのサポートが必要だと思っているものの、実際に費用をかけて業務を依頼することにハードルを感じている方も多いかと思います。

さまざまな企業をサポートしてきたシェイプウィンでも、企業から問い合わせをいただいた当初は実際にこのような声をいただいていました。

  • これまで費用をかけてこなかった分野なので社内での判断が難しい
  • PRに関する知識がなく戦略の選定に迷いや不安がある
  • 費用対効果が見えにくく、投資するにはなんとなく不安を感じる
  • 自社の特徴や目的に合ったPRエージェンシーがどこかわからない
  • 限られた時間とリソースで実際に掲載ができるのか不安
  • 長期的な関与をどう維持していくか知識がない

多くのPRエージェンシーが存在する中、どの会社が自社のニーズに最適なのかを判断するのは容易ではありません。それでは最後に、適切なPRエージェンシーを選ぶために役立つ、PRエージェンシーを選ぶための5つのステップを紹介します。

PR会社の選び方5ステップ
PR会社の選び方5ステップ

①明確なPRプランの立案

成功を収めるPRキャンペーンは、明確な目標と戦略から始まります。自社の目的、ターゲットオーディエンス、期待する成果を理解し、それを達成するための具体的なPRプランを立案することが重要です。このプロセスを通じて、求めるPRエージェンシーの特性が明確になります。

②目的にあった強みを持つPRエージェンシーを見つける

目的が定まったら、次にPRエージェンシーのリサーチを行いましょう。
先ほど紹介したように、全てのPR業務をワンストップで行ってくれるPRエージェンシーもあれば、特定の分野に特化して一部分を重点的に行うPRエージェンシーもあります。

また、業界特有の課題に精通しているか、特定のコミュニケーションスキル(例:ソーシャルメディア、クライシスマネジメント)を持っているか、エージェンシーの強みが自社の目標と一致していることを確認しましょう。

そして、サポート方法がコンサルやアドバイスなどを行う顧問型なのか、実際の現場に入り業務を代行してくれる現場型なのか、アプローチ方法も大きく異なります。

そのため、自社のニーズと目標に最も合致する専門知識と経験を持つPRエージェンシーを選ぶことが鍵です。

例えばシェイプウィンでは、英語を話せるPRのプロが多く在籍しており、海外向けにPRをしたい日経企業や、日本向けにPRをしたいグローバル企業、双方に対応しています。日系企業には珍しい特性と言えますので、グローバル企業の方などはぜひお問合せください。

③費用・契約方法の確認

業務依頼時に発生する費用と契約方法を細かく理解することも重要です。

具体的には、初期設定費、月額管理費、成功報酬などの費用構造を把握しましょう。例えば、あるエージェンシーは月額固定費で全サービスを提供する一方、別のエージェンシーは成果に応じて追加費用が発生する可能性があります。

また、イベント単発依頼と長期契約では、得られる成果やコスト構造が異なりますので、目的に応じた契約方法を選びましょう。長期契約の場合は、継続的な関係構築と効果的なPR戦略を期待できます。
曖昧になっている費用がないか、キャンセルポリシーも含めて契約書を詳細にチェックすることが重要です。

④実績があるか、自社の目的と類似する事例があるか

PRエージェンシーを選定する際、そのエージェンシーが過去にどのような成果を上げてきたか、特に自社の業界や目標に近いプロジェクトを成功させた実績があるかを確認することも重要です。

例えば、食品業界で新製品のローンチを成功させた事例や、テクノロジー分野での危機管理を手掛けた実績など、具体的なプロジェクトの詳細を求め、それらの成果がどのように測定されたかを理解することがポイントです。

実績を確認することで、エージェンシーが提供するサービスの質と得意分野を把握することができたり、過去の成功事例が自社のPR戦略にどのように応用できるか、ヒントを得ることができます。

⑤その他のメリットを比較し総合評価を行う

ここまでのステップを踏まえた上で、最後にPRエージェンシーのプラスアルファとなる強みやメリットを把握し、総合的な評価を行いましょう。

例えば、PRエージェンシーが持つ業界内のネットワークやメディアとの関係が自社のPR分野と類似していた場合、思わぬところで大きな影響を与える可能性があります。

また、PR経験がない場合は迅速な対応が可能な顧客サポート体制が重要だったり、最新のPRトレンドを把握している担当者がいること、提供するシステムが最新のテクノロジーを活用しているかどうかなども評価すべき点です。

これらの要素を総合的に比較し、自社にとって最大の価値を提供してくれるPRエージェンシーを選定しましょう。実際の事例や顧客の推薦、エージェンシーの提供する独自のソリューションを検討することで、自社のニーズに最も合致したパートナーを見つけることができます。

より詳しくPRエージェンシーの選び方について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
関連記事>>PR会社の比較・選び方、PR会社が教えます

まとめ:長期的な視点を持ってPRエージェンシーを見極める

まとめ

PRは、目に見える成果を出すまでに時間がかかることがありますが、長期的な視点で取り組むことで企業の価値を大きく高めることができます。しかし一方で、適切なPR戦略を選択できていなかったり、エージェンシーの見分け方を知らなければ、多大な時間と費用が無駄になる恐れもあります。

本記事では、PR戦略の基本から、効果的なエージェンシーの選び方まで解説してきましたが、その上で、自社の場合はどうすべきなのかより詳細を知りたい方や、PR業務について悩みがある方は、ぜひシェイプウィンまでお気軽にお問合せください。

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