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PR会社とは?広告代理店との違いからPR会社の選び方まで解説

PR会社とは?

近年、企業におけるPRの需要が日に日に高まっていまっているのをご存じですか?公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会の調査によると、2022年度のPR業の売上高は推計で約1479億円となり、前回調査(2020年度)の約1111億円を大きく上回っています。

これらの結果からも、多くの広報担当者や経営者はPRの必要性を感じつつ、一方で具体的にどのようにPR活動を進めれば良いかわからず、頭を悩ませている方も少なくありません。実際に、当社も多くの広報担当者からPR業務についてたくさんの相談を受けています。そしてそのような課題の解決策としてお勧めしているのが、PRを専門としているPR会社にPR業務を依頼することです。

この記事では、PRに関する課題を抱えている広報担当者に向けて、広告代理店とPR会社の違いから、総合PR会社と専門PR会社のそれぞれの強みと特徴、そして限られた時間や予算内で適切なPR会社を選定するためのポイントまで一から解説します。

自社のニーズに最適なPR会社を見つけるための基本ガイドとして、ぜひ参考にしてください。

PR会社の概要と基本

PR会社とは?広告代理店との違いからPR会社の選び方まで解説

皆さんも、「PR」という言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、実際の意味を知っていますか?

ここでは、まず初めにPR会社とよく混合される広告代理店との違いについて説明し、PR会社がどのように企業の広報をサポートするかについて解説していきます。

PR会社の役割と広告代理店との違い

PR会社と広告代理店は、よく混同されていますが、根本的な目的や役割、そしてアプローチ方法に大きな違いがあります。

広告代理店は、メディア枠を購入し掲載方法をあらかじめ指定をして、広告を制作・配信することが主な役割です。クライアントの広告をテレビCMやウェブバナーなどで掲載し、商品やサービスのアピールを行います。

一方「PR」とは「Public Relations」(パブリックリレーションズ)の略で、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方および行動のあり方と定義されています。PRという言葉の定義からもわかるように、PR会社は単に情報を発信するのではなく、記者や編集者に掲載や取材の依頼を行い、企業の情報をメディアに取り上げてもらうようリレーション構築も含めた活動に取り組みます。

そのため広告とは異なり、掲載をすること事態に直接的な費用は発生しません。しかし、掲載物は、取材を通じて記者が感じたことや捉えたことがテレビや新聞などを通じて報道されるため、あらかじめ掲載方法をこちらがコントロールすることができません。

メディアは情報の公平性と正確性を保つため、中立的な立場から報道を行います。そのため、企業が良い形でメディアに報道されることは、社会から信用を得たり良いイメージを築いたりすることに繋がります。この違いは、企業のPR戦略において重要なポイントと言えるでしょう。

これらの特徴を踏まえると、広告代理店に頼めば確実に意図した形でメディア露出ができるというメリットもありますが、単発的な施策ではなく長期的な視点で企業の成長を検討する際には、PR会社への依頼を検討する方が結果的に長期的なブランディング構築にも繋がるかもしれません。

PR会社の3つの種類

PR会社とは?広告代理店との違いからPR会社の選び方まで解説

PR会社を大きく分類すると、主に総合PR会社、専門PR会社、そして両方の特徴を兼ね備えた会社が存在します。自社のビジネスニーズやターゲット市場に合わせて適切なPR会社を選ぶことが重要になりますので、それぞれの特色やメリットを理解していきましょう。

総合的なPRを強みとするPR会社

総合PR会社は、PRの企画からマーケティング戦略、ブランド戦略、イベント管理など、幅広い範囲でプロモーションをサポートします。例えば、新製品の市場導入や大規模なキャンペーンの際、イベントの主催だけを担当するのではなく、イベント企画の段階からサポートに入り、当日のイベント管理やメディア掲載まで多角的なアプローチで支援をします。

専門的なPRを強みとするPR会社

専門PR会社は、特定の業界やサービスに限定し、専門的な知見を強みにPRをサポートします。例えば、医薬品業界やテクノロジー分野など特定のニーズに特化したサービスでは、業界特有の規制やトレンドの理解が非常に重要です。これらを専門知識を持った会社がその強みを活かしPR戦略を実施します。また、プレスリリースの作成・配信やSNSなど、一部のPR活動に特化してサポートをする専門PR会社もあります。

総合的・専門的双方を網羅したPR会社

そして数は少なくなりますが、広範囲の業界やPR業務に対応しながらも特定分野の専門知識を持ち、多様なクライアントのニーズに応える、総合性と専門性を備えたPR会社も存在します。広範囲の業界をカバーすることが求められる大企業、特定分野の専門知識が要求されるスタートアップ、PR業務を丸ごと依頼したい会社など、幅広いニーズを満たすことができます。

PR業務と一言で言っても、TikTokやインスタグラムなどを活用したSNSや、プレスリリースの作成、メディアリレーションズ、ウェブサイトの運営など多岐にわたります。そして、企業PRでは、これらのPR業務のどれか一つに注力するのではなく、総合的なPR戦略を立てていくことが大切です。

シェイプウィンでは、パブリックリレーションズをベースに、PR・SNS・SEO戦略をお客様ごとに効果的に組み合わせ、戦略から実行まで丸ごとサポートしています。通常有償のコンサルティングを初回に限り1時間無料で実施もしていますので、お悩み事があればお気軽にお問合せください。

関連:どのPRエージェンシーに依頼すべき?広告代理店との比較も含めて解説!

PR会社の主な業務内容

PR会社とは?広告代理店との違いからPR会社の選び方まで解説

ここまでで、PR会社と広告代理店との違いや、PR会社の特徴について見てきました。次に、PR会社の主な業務内容について紹介します。

PR会社の役割は、企業の市場リサーチ、掲載クリッピング、PR戦略の立案まで多岐にわたりますので、一つひとつの業務内容や目的を理解し、自社のPR戦略に何が必要か検討していきましょう。

市場リサーチ、掲載クリッピング、PR戦略の立案

市場リサーチを通じて競合分析や消費者動向の把握を行い、効果的なPR戦略を立案します。例えば、新商品の市場ポジショニングやターゲット顧客の理解に基づくキャンペーン企画などが含まれます。

また、自社の掲載を管理するサービスも存在します。自社がどのメディアに、どのような形で掲載されているのかをいち早く知り、経営層に伝えることは広報担当者として必須のスキルと言えるでしょう。これらの情報は、最終的にPR戦略だけではなく会社全体の経営戦略にも大きな影響を与えます。

メディアリレーションズ

メディアリレーションズでは、プレスリリースの作成、メディアへの情報提供、記者会見の企画などを通じて、メディアと良好な関係性を構築し、適切な形で企業の情報発信を行います。

SNS運用、オウンドメディア運用

PR会社のSNS運用とオウンドメディア運用は、デジタル時代のコミュニケーション戦略において中心的な役割を果たします。

SNS運用では、InstagramやFacebookなどのプラットフォームを活用して、ターゲットと直接的なコミュニケーションを取ることができます。また、オウンドメディア運用では、企業ブログやウェブサイト上での記事作成、ビデオコンテンツの制作などを通じて、企業独自のコンテンツからブランドの物語や価値観を伝えることができます。

そして、SNSとオウンドメディアは相互に連携させることが重要です。例えば、オウンドメディアで公開されたコンテンツをSNSで共有することで、より広い層のユーザーにリーチすることが可能になります。このような統合的なアプローチは、PR会社が提供するデジタルメディア戦略の中核となる要素です。

関連記事:企業SNS運用の完全ガイド

イベント企画・運用

PR会社は企業イベントの企画・運用を通じて、ブランド認知度の向上や製品の宣伝をサポートします。これには記者発表会、メディアセミナー、メディアキャラバン、プレスツアーなどが含まれます。

例えば新製品発表のための記者会見、特定テーマに関するメディアセミナーを開催することで、製品やサービスの特徴を直接的に伝えメディアとの関係構築に貢献します。

関連記事:サンプリングイベントとは?効果・メリットを成功事例と共に紹介!

危機管理広報

危機管理広報は、企業が直面する不祥事やトラブルに対応し、企業の評判を守る重要な役割を担います。PR会社は事態の分析から、対外的なコミュニケーション戦略の立案、メディア対応、ステークホルダーへの情報提供までをサポートします。

例えば、製品のリコールや企業の不祥事が発生した場合、迅速かつ適切な情報公開や説明、謝罪の方法を計画し、企業の信頼回復に努めます。危機管理広報は、企業の持続可能な評判管理のために不可欠です。

関連記事:失敗しないための危機管理広報マスターガイド! 

PR会社に依頼するメリット

PR会社のメリット

ここまでPR会社の種類や特徴、そして具体的な業務について解説してきました。しかし、この記事を読んでいる広報担当者にとって、PR会社に依頼するメリットが最も知りたい部分かと思います。

ここからは、これまでの内容を踏まえたうえで、PR会社に依頼するメリットについて具体的に紹介していきます。

ターゲットを絞ったPRが可能

自社の広報活動では、特定の業界や分野に精通した専門知識が不足しがちですが、専門的なPR会社に依頼することで、専門性を持った広報活動とターゲットに合わせたアプローチをすることができます。

例えば、医薬品業界の広報では薬機法などの専門的な知識が必要ですが、専門PR会社はこれらのニーズに合わせた戦略を提供し、法的リスクを最小限に抑えつつ、ターゲット層に効果的にアプローチすることが可能です。

広報担当として情報発信をする際、誤った情報を発信してしまうことは企業の信頼やブランドを下げてしまい大きなダメージとなります。専門的な知識を持ったPR会社に依頼することで、そういった企業のリスクマネジメントにも繋げることができるでしょう。

人件費や広告費などのコスト削減に繋がる

これまで紹介してきたように、PR業務は多岐にわたります。自社で全ての広報活動を行おうとすると、メディアアプローチからSNS管理、オウンドメディアの運用等、膨大な人件費と資源、そしてコストが必要になります。

PR会社に依頼することで、これらの業務を外部の専門家に任せることができ、人件費やシステム運用費などのコストを削減できます。また専門知識を持ったPR会社は、効果的な戦略を立案し、広告費の最適化も可能にします。

メディアとの繋がりができる

PR会社はすでにメディアとの広範なネットワークを持っているため、企業に代わってメディアリレーションズを構築することができ、自社だけの力では難しいメディア掲載や露出が期待できます。

メディアへのアプローチを行うために、全国のメディアリサーチをしたりメディアへの電話がけを行ったりする作業は、一から手作業で行おうとすると非常に時間がかかります。また、特に主要都市のメディアは代表電話などに問い合わせても直接記者に繋がることが難しく、労働時間の費用対効果を考えるとあまり良い方法ではないかもしれません。

そこでPR会社に業務を依頼をすることで、企業がPRしたい内容を踏まえて適切なメディア選定をしてくれると共に、既存のリレーションを活かしたアプローチを行ってくれるため、効率的に企業プロモーションを行うことができます。さらに、PR会社を通じてできたメディアとの繋がりから長期的なリレーションズを構築することで、継続的にメディア露出が期待でき企業のブランド認知度の向上に寄与します。

失敗しない!PR会社を選ぶための3つのポイント

ポイント

ここまで解説してきたように、PR会社の選定は、企業の広報戦略を成功させるための鍵と言えます。しかし一方で、多くのPR会社が存在する中、どの会社が自社のニーズに最適なのかを判断するのは容易ではありません。

最後に、適切なPR会社を選ぶために役立つ、PR会社を選ぶためのポイントについて詳しく解説します。

①目的とPR会社の特徴が合っているか

PR会社選びの最初のステップは、自社の目的とPR会社の特徴が合致しているかを確認することです。専門的なPR会社は特定の業界や分野に焦点を当てたサービスを提供し、総合PR会社は多岐にわたる業務をカバーします。

また、日系と外資系PR会社、大手と中小ではアプローチ先や方法が異なります。そのため、自社の目的に最も適した特徴を持つPR会社を選ぶことが重要です。

例えばシェイプウィンでは、グローバル企業のお客様も支援しています。英語を話せるPRのプロが多く在籍するため、会議やドキュメントなどバイリンガルで対応可能です。海外向けにPRをしたい日経企業や、日本向けにPRをしたいグローバル企業、どちらにも対応することが可能です。

②費用対効果に合っているか

PR会社を選ぶ際には、費用対効果を慎重に評価する必要があります。予算の範囲内で最大の成果を得るためには、複数のPR会社に見積もりを依頼し、提案されたサービス内容と料金を比較検討することが大切です。

また、イベント単発依頼と長期契約では、得られる成果やコスト構造が異なりますので、目的に応じた契約方法を選びましょう。長期契約の場合は、継続的な関係構築と効果的なPR戦略を期待できます。

③実績があるか

PR会社を選ぶ際には、その実績を重視することも重要です。メディア掲載実績や過去のクライアント案件の成功事例は、PR会社の能力を判断する上で参考になります。

特に自社と関連する業界の実績があるPR会社は、過去にその会社がどのようなPR戦略のもと成果を出したのかノウハウを得ていますので、期待した結果をもたらす可能性が高いと言えます。

より詳しくPR会社の選び方について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
広報PRを支援するPR会社の依頼方法・選び方・探し方
PR会社の比較・選び方、PR会社が教えます

まとめ

まとめ

この記事では、PR会社と広告代理店の基本的な違いから、PR会社の種類、主な業務内容、そして選定する際の重要ポイントについて解説しました。

適切なPR会社を選ぶことで、ターゲットに合わせた効果的な広報戦略の実施、コスト削減、そしてメディアとの繋がりを構築することが可能になります。特に、デジタル分野の発展に伴い、SNSやSEOを活用したPR戦略の重要性も高まっています。

シェイプウィンでは、これらのデジタルマーケティングを含む総合的な広報PRサポートを提供しており、メディア露出を中心とした効果的なコミュニケーション戦略を実現します。広報活動における課題や悩みを持つ企業は、ぜひシェイプウィンに相談してみてください。

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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。